クラウンとピエロの種類や役割の違いは?道化や涙の意味も!

クラウンとピエロの種類や役割の違いは?道化や涙の意味も! 生活

子供がまだ4歳の時に住んでいる場所にサーカス団が来るということで、皆で見に行ったことがあります。

サーカスの人の身体能力って素晴らしいですよね!夢のような時間でした。

サーカスを見た後にピエロが入り口で皆と握手をしてくれていたのですが子供が「ピエロだ!」というと後ろにいたおじさんが「あれはクラウンだよ。」っていったんです。

私にはピエロとクラウンの違いがさっぱりわかりません。

そこで今回はクラウンとピエロの種類や役割の違いは何かについて調べてみたので紹介します。

また、道化やピエロの涙の意味についても説明していきますね。

道化師・ピエロ・クラウンの関係は?

先に結論をいうと、ピエロもクラウンも「道化役」の一つで、辞典では互いに類語として並んでいます。

たとえばデジタル大辞泉では、ピエロの類語に「道化師・クラウン」が、クラウンの意味に「道化。道化役者。ピエロ。」が挙がっています。

ただ、生まれた場所と歩んできた歴史はそれぞれ違います。

ピエロの起源:イタリアの即興喜劇からフランスへ

ピエロの起源は、イタリアの即興喜劇(コメディア・デラルテ)に出てくる召使役「ペドロリーノ」とされています。

17世紀後半にパリのイタリア人劇団によってフランス風に変えられ、白いだぶだぶの衣装に白塗りの顔で、男子名ピエールの愛称を名のるようになりました。

19世紀にはパントマイムの名優ドビュローがこの役をさらに磨き、まぬけだけれど繊細で、恋に悩む哀愁に満ちたピエロ像ができあがります。

舞台で涙を流すピエロが演じられたことで「悲しきピエロ」のイメージが定着し、これが今日のピエロ像の直接の原型だといわれています。

なお日本では、サーカスのクラウンのこともピエロと呼ぶことが多いそうです。

クラウンの起源:イギリスの道化役と近代サーカス

クラウン(clown)の語源は、「土くれ」「田舎者」を意味する英語の clod とする説が有力ですが、定説ではないそうです。

クラウンはもともと、イギリスのエリザベス朝の演劇で道化の役を専門にした俳優を指す言葉で、シェークスピアの劇でも重要な役柄でした。

18世紀のイギリスでは馬の曲乗りが見世物になり、ロンドンに曲馬場が造られたのが近代サーカスの始まりといわれています。

初期のサーカスのクラウンに影響を与えたのが、当時ロンドンの劇場で人気だったコメディアン、ジョゼフ・グリマルディの道化ぶりでした。

今ではクラウンは、サーカスや寸劇に出てくるおどけ役のことです。

サーカスでは、ピエロにプルチネッラやアルレッキーノ(アルルカン)といった、より活発な役柄の要素が加わり、イギリスのクラウンとも混ざり合って、ひだ付きの襟飾りと、目や口の周りの赤い化粧が目立つ道化になっていきました。

クラウンとピエロの種類や役割の違いは?

最初はクラウンとピエロの種類や役割の違いについて紹介します。

クラウンとピエロでは役割も違うので說明をしていきますね。

クラウンの役割

クラウンは涙がついていない楽しそうな雰囲気をいっぱい表現しています。

クラウンは英語で道化という意味を持っています。

道化の意味は下で詳しく説明しますが、大まかに「バカ、のろま、ふざける、おどけ者、田舎者」という意味があるそうですよ。

18世紀にイギリスのサーカスで1つの芸が終わって次の芸を見せるために準備時間が必要ですよね。

その準備時間に観客が飽きないようにおどけた役を披露して皆を楽しませた人がいたそうなんです。

クラウンという言葉そのものは、上で紹介したようにそれより前のシェークスピアの時代から、劇の道化役を指して使われていました。

クラウンの役割は皆を喜ばせて楽しませるために芸を披露することもできるし、それだけでなく司会などの役割も果たします。

わざとふざけておどけてみせますが、時には客をいじって笑いをとることもあるということですね。

ピエロの役割

ピエロはクラウンと見た目は似ていますが、目には涙がついています。

クラウンは自分もおどけて、お客さんにもツッコミを入れて楽しむことができますが、ピエロは自分がひたすらおどけ続ける(おバカなふりをし続ける)役割となります。

クラウンよりもバカにされる役割を持っているのがピエロですね。

涙の意味は次で詳しく説明しますね。

国によってピエロやクラウンの種類も違ってくるのでいくつか紹介します。

道化役の種類:アルルカン

アルルカンは、ピエロと同じくイタリアの即興喜劇から生まれた道化役です。

イタリア語ではアルレッキーノ、フランス語ではアルルカン、英語ではハーレクインと呼ばれます。

アルルカンは16~18世紀にヨーロッパで流行った即興演劇(コンメディア・デッラルテ)に初めて登場しました。

今も多くの国でこの即興演劇が演じられて披露されているそうですよ。

アルルカンはピエロであり詐欺師の役でもありますが、性格は極悪ではないという役で、時にはパントマイムをしたりして皆を喜ばせたり楽しませたりするそうです。

見た目は、小布をはぎ合わせた服や派手な菱形模様の衣装に、黒っぽい小さな仮面をつけているのが特徴です。

道化役の種類:スカラムーシュ

スカラムーシュも、イタリアの即興喜劇(コメディア・デラルテ)の道化役です。

黒い衣装をつけ、ほらを吹いて空いばりする臆病者という役柄で皆を楽しませました。

この役を完成させたといわれるのが、17世紀のイタリアの名優ティベリオ・フィオレリ(フィオリリ)です。

パリに落ち着いてイタリア劇団の中心となり、モリエールをはじめフランスの喜劇に大きな影響を与えました。

黙ったまま15分間も観客を笑わせ続けた、という逸話も残っているそうですよ。

ピエロやクラウンの種類:宮廷道化師

宮廷道化師がピエロやクラウンの始まりであるといわれています。
宮廷道化師

宮廷道化師は中世の時代に貴族の人に雇われていたのですが、その扱いは人間的なものではなくペットとして扱われていたといわれています。

とぼけたり自ら面白い格好をして皆を笑わせることが仕事でした。

今のピエロやクラウンと全く一緒ですよね。

「ペットと同じ扱いって酷いな。」と思ったのですが、ペット=人間ではないということで、貴族などの位の高い人に無礼な発言を許されてきたのも宮廷道化師の特権だったそうです。

中には政治に関わることを助言してきた宮廷道化師もいたそうですよ。

おバカなふりをしていますが、実は頭が良いということを貴族の人にも認められていたのでしょうね。

道化やピエロの涙の意味

最後は道化やピエロの涙の意味について説明します。

道化を辞書でひくと「人を笑わせる行動や言葉。また人を笑わせる行動や言葉をする人。」と出てきます。

またもう1つ道化る(どうける)という言葉もみつけました。

道化るの意味は「おどける。ふざける。」ということだそうです。

道化師は「おどけたりふざけたりすることが上手くそれを仕事している人。」という意味がありました。

ピエロやクラウンのことですよね!

クラウンは見た目がほんわか楽しそうな雰囲気ですが、ピエロって涙もついているけれど、少し悲しそうなイメージもありますよね。

海外ではホラー映画にもピエロがよく登場したりします。

ピエロの涙は、実は悲しい意味があるのです。

クラウンはわざとおどけて見せますが、お客さんにツッコミを入れたり、時にはお客さんをバカにすることもできます。

そうして笑いをとっていきますね。

しかしピエロはひたすら人々にバカにされ続ける役割なのです。

バカにされ続けて本当は心が傷ついているのだけれど、それを悟らせないようにピエロを演じきる…深い悲しみをあらわす涙なのだそうですよ。

「自分が傷ついても周りが笑ってくれていれば僕は幸せ。」というピエロの心の声が聞こえてきますね。

ピエロが可哀想になってきました。

なお、辞典で確かめられる歴史では、19世紀のパリのパントマイムで舞台で涙を流すピエロが演じられ、「悲しきピエロ」のイメージが定着したとされています(上の「ピエロの起源」)。

でもだからこそ、こうして長い年月が経っても忘れられずに皆に愛されているのでしょうね。
出典(コトバンク):

  • 「ピエロ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典・日本大百科全書(ニッポニカ)・百科事典マイペディア)
  • 「クラウン」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典・百科事典マイペディア)
  • 「スカラムーシュ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
  • 「アルルカン」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

(2026年10月24日確認)

以上、今回は

  • 道化師・ピエロ・クラウンの関係と起源
  • クラウンとピエロの種類や役割の違いは?
  • 道化やピエロの涙の意味

について紹介しました。

クラウンとピエロの意味の違いを初めて知り、勉強になりましたね。

道化や涙の意味も知ったので、今度からピエロなのかクラウンなのか役割も意識しながら見ていきたいと思います。

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