2017年春、豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)が運行を開始します。
「動くホテル」と表現してもおかしくないほど高級感あふれる寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風。
1両に1室のみのスイート寝台車や1両3室の寝台車、先頭がオープンデッキの展望スペースになっている展望車や食堂車そしてラウンジカーを設けるなど、ゆとりの空間を満喫できる車両編成になっています。
クルーズトレインといって、運行中に沿線の歴史・文化や美しい景色をたのしむことができる立ち寄り観光が用意されているのも特徴のひとつ。
↓1泊2日(片道タイプ)の山陽上りコースで立ち寄り観光の、宮島・厳島神社です。
そこで今回は、トワイライトエクスプレス瑞風の運行区間ルートや値段・予約状況などいろいろ調べましたのでご紹介します。
トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)の車両の編成や運行区間ルートは?
それでは、トワイライトエクスプレス瑞風について以下の情報を順番で紹介していきます。
・車両の編成は?
・運行区間ルート
トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)の車両の編成は?
まずはじめに、トワイライトエクスプレス瑞風の車両の編成について紹介します。
トワイライトエクスプレス瑞風の車両は10両編成になっていて、豪華な車両10両の内訳は次のようになります。
- 展望車2両(1号車・10号車)
- ツイン・シングル5両(2・3・4・8・9号車)
- ラウンジカー1両(5号車)
- 食堂車1両(6号車)
- スイート1両(7号車)
それでは、各車両を順番に紹介していきます。
トワイライトエクスプレス瑞風:1号車・10号車は展望車
トワイライトエクスプレス瑞風の1号車・10号車は展望車の車両になっています。
↓こちらは、1号車の車両平面図です。
↓そしてこちらが、10号車の車両平面図になります。
このことにより側面部分からも前方の景色を眺めることができるようになっています。
そして、夜には星空を望むこともできくつろいだ時間を過ごせそうですね。
トワイライトエクスプレス瑞風:2・3・8・9号車はツイン3室の寝台車
トワイライトエクスプレス瑞風の2・3・8・9号車はツイン3室の寝台車の車両になります。
↓2号車の車両平面図です。(3・8・9号車もタイプは同じになります)
ベッドを収納することにより、昼間は広いリビングスペースとして、夜はくつろいで休めるスペースへと空間を活用できます。
そして、入口の幅と同じ幅で車内通路側に大きな窓を設けています。
客室にいながら列車の左右両側の景色をたのしむことができますよ^^
↓ツインの客室・昼間では収納ベッドが収められリビングスペースになっています。
↓夜になりベッドスペースが作られるとこのような感じです^^
各部屋のドアは中国地方5県の木材を使用しているんですよ。
部屋の装飾は、沿線の伝統工芸品をあつらえています。
トワイライトエクスプレス瑞風:4号車はツイン1室とシングル2室の寝台車
トワイライトエクスプレス瑞風の4号車はツイン1室とシングル2室の寝台車の車両になります。
↓4号車の車両平面図になります。
ユニバーサル仕様では、乗降口とそこからツインルームまでの通路そして、部屋の入口が車椅子でも通れるように幅が大きく取られています。
そして4号車でも、他のツイン寝台車の車両と同じように通路側に大きな窓があり車窓を眺めることができます^^
シングルの部屋のようすの画像はありませんでしたm(_ _)m
トワイライトエクスプレス瑞風:5号車はラウンジカー
トワイライトエクスプレス瑞風の5号車はラウンジカーの車両になります。
↓5号車の車両平面図です。
車内は木を多く用いた作りになっていますので、落ち着いた空間で楽しい会話が弾みそうですね。
↓車窓から見える景色を眺めながら、旅の話で盛り上がりそうですね^^
トワイライトエクスプレス瑞風:6号車は食堂車
トワイライトエクスプレス瑞風の6号車は食堂車の車両になります。
↓6号車の車両平面図になります。
食堂車のしつらいは、フォーマルな雰囲気になっています。
ここで、食事を監修するのは、和食ではユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の普及に国内外で尽力されている京都「菊乃井」の村田吉弘(むらた よしひろ)氏。
↓NHKきょうの料理でもお馴染みの「菊乃井」の村田吉弘(むらた よしひろ)さん。
洋食では、世界を代表する100人のシェフ「100 chefs au monde」にも選ばれ、国際的にも注目される大阪フレンチレストラン「HAJIME」オーナーシェフの米田 肇(よねだ はじめ)氏。
↓予約の取りにくいレストランでも有名な「HAJIMEME」の米田 肇(よねだ はじめ)さん。
食の匠二人が、朝昼夜の食事ごとにメニューを監修しています。
旅の楽しみは食べることと言っても過言ではないので、食の匠二人が監修した料理にも期待が高まりますね^^
↓フォーマルな雰囲気の食堂車です。
トワイライトエクスプレス瑞風:7号車はスイート寝台車
トワイライトエクスプレス瑞風の7号車はスイート寝台車の車両になります。
↓7号車の車両平面図になります。
では、1両1室と世界でも希少な広いスペースの7号車を紹介します。
2階部分は、リビングと寝室が配置されています。
広い車内には、エントランスやプライベートバルコニー、リビング・ダイニング・寝室・トイレが2箇所あり、バスルームにはバスタブが備えてあり、大変豪華な車両になります。
↓スイート寝台車の2階部分のリビングです。
↓スイート寝台車の2階部分にある寝室になります。
↓バスタブ付きのバスルームはスイート寝台車のみです。
↓こちらはトワイライトエクスプレス瑞風の公式動画になります。
https://youtube.com/watch?v=M4BajZYvhpA
動画を拝見してみると瑞風のイメージがなんとなくつかめますね^^
トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)の運行区間ルートは?
次に、トワイライトエクスプレス瑞風の運行区間ルートについて紹介します。
JR西日本が2016年6月18日に発表した「トワイライトエクスプレス瑞風」の運行ルート5コースは以下のとおりになります。
◆1泊2日(片道タイプ)
- 山陽下りコース
- 山陽上りコース
- 山陰下りコース
- 山陰上りコース
◆2泊3日(周遊タイプ)
山陽・山陰コース
それでは、運行ルートを順番に紹介していきます。
運行区間ルート:1泊2日(片道タイプ)の山陽下りコース
まず、運行区間ルート、1泊2日(片道タイプ)の山陽下りコースを紹介します。
1日目 | 京都駅・大阪駅~JR神戸線・山陽本線~倉敷駅(立ち寄り観光)~山陽本線~車中泊 |
2日目 | ~山陽本線~岩国駅(立ち寄り観光)~山陽本線~下関駅 |
↓こちらが、山陽下りコースの運行ルートマップになります。
↓2日目立ち寄り観光の岩国・錦帯橋です。
「流されない橋を作りたい」という先人たちの情熱が生んだ、美しい木製のアーチ橋で世界的にも稀な構造になっています。
運行区間ルート:1泊2日(片道タイプ)の山陽上りコース
次に、運行区間ルート、1泊2日(片道タイプ)の山陽上りコースを紹介します。
1日目 | 下関駅~山陽本線~宮島口駅(立ち寄り観光)~山陽本線~車中泊 |
2日目 | ~山陽本線~尾道駅(立ち寄り観光)~山陽本線・JR神戸線~大阪駅・京都駅 |
↓こちらが、山陽上りコースの運行ルートマップになります。
↓1日目立ち寄り観光の宮島・厳島神社になります。
★厳島神社の大鳥居の秘密★
厳島神社の大鳥居の両側に書かれている文字、実は沖側と神社側では違うんですよ。
沖側には「嚴嶋神社」、神社側は「伊都岐島神社」の文字になっています。
ひき潮で大鳥居の近くに行けた時は確認してみてね^^
運行区間ルート:1泊2日(片道タイプ)の山陰下りコース
つづいて、運行区間ルート、1泊2日(片道タイプ)の山陰下りコースを紹介します。
1日目 | 大阪駅・京都駅~山陰本線~城崎温泉駅(立ち寄り観光)~山陰本線~車中泊 |
2日目 | ~山陰本線~東萩駅(立ち寄り観光)~山陰本線~下関駅 |
↓こちらが、山陰下りコースの運行ルートマップになります。
↓1日目立ち寄り観光の城崎温泉(きのさきおんせん)になります。
浴衣での城崎温泉街の散策も楽しみですね^^
運行区間ルート:1泊2日(片道タイプ)の山陰上りコース
それでは、運行区間ルート、1泊2日(片道タイプ)の山陰上りコースを紹介します。
1日目 | 下関駅~山陰本線~出雲市駅(立ち寄り観光)~山陰本線~車中泊 |
2日目 | ~山陰本線~鳥取駅(立ち寄り観光)~山陰本線~京都駅・大阪駅 |
↓こちらが、山陰上りコースの運行ルートマップになります。
↓1日目立ち寄り観光の出雲大社になります。
運行区間ルート:2泊3日(周遊タイプ)の山陽・山陰コース
次に、運行区間ルート、2泊3日(周遊タイプ):山陽・山陰コースを紹介します。
1日目 | 下関駅~山陰本線~出雲市駅(立ち寄り観光)~山陰本線~車中泊 |
2日目 | ~山陰本線~鳥取駅(立ち寄り観光)~山陰本線~京都駅・大阪駅 |
↓こちらが、山陽・山陰コースの運行ルートマップになります。
↓2日目立ち寄り観光の宍道湖の夕陽は、言葉を失うほどの美しさです。
↓3日目立ち寄り観光の東浜駅・浦富海岸です。
ここでは地引網の実演があります。
トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)の値段や予約状況は?
それでは、トワイライトエクスプレス瑞風の値段や予約状況について紹介します。
気になるトワイライトエクスプレス瑞風のお値段なのですが、今のところまだ公表されていませんm(_ _)m
そこで、2013年JR九州が運行する「寝台列車ななつ星」や2017年5月に運行する「トランスイート四季島」参考になるのではと思い値段を調べてみました。
「寝台列車ななつ星」の2017年春・夏(3月~9月出発分)の3泊4日の料金は以下のようになります。
車内客室 | 出発日 | 旅行代金 |
---|---|---|
スイート | 3月~5月6月~9月 | 680,000円~1,050,000円630,000円~1,000,000円 |
DXスイート | 3月~5月6月~9月 | 780,000円~1,350,000円730,000円~1,300,000円 |
最上級スイート | 3月~5月6月~9月 | 880,000円~1,550,000円830,000円~1,500,000円 |
寝台列車ななつ星は、運行する時期などによって値段は違うようです。
つづいて、「トランスイート四季島」の3泊4日の料金の紹介になります。
「トランスイート四季島」の2017年9月~11月出発分の3泊4日の料金は以下のようになります。
※2017年5~6月運行開始の申込みはすでに締め切られております。
車内客室 | 出発日 | 旅行代金 |
---|---|---|
スイート | 9月~11月 | 740,000円~1,155,000円 |
DXスイート | 9月~11月 | 890,000円~900,000円 |
最上級スイート | 9月~11月 | 940,000円~950,000円 |
トランスイート四季島は、2日目に立ち寄る宿泊地により料金に差が出ているようです。
トワイライトエクスプレス瑞風も時期によって値段が違ってくるのか現段階ではなんとも言えなのですが、豪華寝台列車という点で「寝台列車ななつ星」や「トランスイート四季島」と近い値段になるのではないでしょうか。
次に、予約状況を比べてみました。
最上級スイート1人94万円~95万円の最高倍率76倍!平均倍率6.6倍
■ななつ星の2013年運行開始前の予約状況
最上級スイート1人88万円~155万円の平均倍率7.2倍
ななつ星は運行開始から3年近く経過した今でも、最高倍率185倍、平均倍率24倍という大人気ぶりを維持しています。
ななつ星は一度利用した人が再度予約を入れるほどの、満足度の高さが人気の理由のようです。
ななつ星で旅するには、まだまだ狭き門のようですね^^;
トワイライトエクスプレス瑞風も、予約がなかなか取れない寝台列車になりそうな予感が…。
※トワイライトエクスプレス瑞風についてのお問合わせ
・JRおでかけネット https://www.jr-odekake.net/info/info.html
・JR西日本お客様センター 0570-00-2486
以上、今回は
- トワイライトエクスプレス瑞風の車両の編成や運行区間ルートは?
- トワイライトエクスプレス瑞風の値段や予約状況は?
についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
トワイライトエクスプレス瑞風は2017年春、運行を開始しますね。
まだ値段のことなど確定していないことがあるのですが期待感だけは高まります。
日頃頑張っている自分へのご褒美に、プチ贅沢な豪華寝台列車の旅など良さそうですね^^