お正月の玄関飾りの結論:年神様を迎える目印を、時期を守って飾る
お正月の玄関飾りは、新年に訪れる年神様に「お迎えする準備ができています」と伝える目印です。飾り始めは12月13日の正月事始め以降ならいつでもよく、一般的には26〜28日ごろに飾る家庭が多いようです。
外す時期は「松の内」の終わりです。関東では1月7日、関西では1月15日が目安とされていますが、地域によって違いがあります。
この記事では、次の内容を順番に整理します。
- 飾る時期と避けたい日
- 松の内の地域差
- しめ縄・門松・リースの違い
- マンションでの飾り方
- 購入先の選び方
- 使い回しと喪中の考え方
- 外した後の処分方法
初めて用意する方も、毎年なんとなく飾ってきた方も、読み終えるころには迷わず判断できるように、手順や早見表も入れています。
なぜ玄関に飾る?年神様を迎える意味
お正月はもともと、年神様を家にお迎えする行事です。年神様は「お正月様」とも呼ばれ、五穀豊穣を司る神様とされています。
元旦に家へやってきて、厄を払い、その年の福をもたらすと言われています。玄関のお正月飾りは、この年神様が迷わず家を訪ねられるようにするための目印です。
あわせて、神様が家に滞在するあいだの依り代になると考えられています。玄関は家の入口なので、神様をお迎えする場所としてふさわしいと考えられてきました。
年末に掃除をしてから飾ることで、その家が清らかな場所であることを示す意味もあります。家内安全などの願いを込めて飾ると、準備の時間そのものが新年への気持ちの区切りになります。
飾る・外す・処分するの流れを一目で確認
全体の流れを先に押さえておくと、時期を迷いにくくなります。次の表は、一般的な目安をまとめたものです。
| 段階 | 時期の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 飾る | 12月13日以降(一般的には26〜28日) | 28日が縁起が良いとされ、29日と31日は避ける習わしがあります |
| 飾っておく | 元日から松の内の終わりまで | 松の内は年神様が家に滞在する期間と考えられています |
| 外す | 関東は1月7日、関西は1月15日が目安 | 地域によって異なります |
| 鏡餅を下げる | 鏡開き(1月11日が一般的) | 関西では15日や20日の地域もあります |
| 処分する | どんど焼きは1月15日前後が多い | 難しいときは、お清めをしてごみとして出します |
このあとの章で、それぞれの理由と地域差、具体的な選び方を詳しく見ていきます。
玄関のお正月飾りはいつから飾る?避けたい日
飾り始めの時期には「ここから飾ればよい」という目安と、「できれば避けたい」とされる日があります。まず全体像を整理してから、それぞれの理由を見ていきましょう。
基本は、早めに余裕をもって飾ることです。慌ただしい年末だからこそ、日にちの考え方を知っておくと、あわてずに済みます。
12月13日の正月事始め以降ならいつでもよい
お正月飾りは、12月13日の「正月事始め」以降であれば、基本的にはいつ飾っても問題ないとされています。正月事始めは、年神様を迎える準備を始める日のことです。
この日に行う大掃除は「すす払い」と呼ばれます。12月13日は「鬼宿日」にあたり、鬼が休む日といわれるほど縁起の良い日だという説明もあります。
近年は、12月25日のクリスマスが終わった26日以降に飾り始める家庭が多い傾向です。玄関のお正月飾りは、クリスマスの後の12月26〜28日に飾り始めるのが一般的です。
先に玄関を掃除してから飾ると、年神様をお迎えする気持ちも整います。早めに飾りたい方は、掃除を済ませた日に飾り始めても差し支えありません。
28日が縁起が良く、29日と31日は避けたい理由
特に縁起が良いとされるのが12月28日です。数字の「八」が末広がりを表すため、この日に飾ると縁起が良いと考えられています。
反対に、避けたほうがよいとされるのが29日と31日です。29日は「二重苦」や「苦を待つ」を連想させるため、31日は「一夜飾り」になるため、避ける習わしがあります。
31日に飾ることを「一夜飾り」と呼びます。年神様に対して誠意が欠けるとされ、避けたほうがよいと言われています。
どうしても直前になってしまう場合は、キリが良い30日に飾るのが望ましいとされています。ただし、こうした習わしは地域や家のしきたりによって受け止め方が異なります。家族や地域の考え方に合わせて選んでください。
- 余裕があるとき:26〜28日に飾る(28日が特に縁起が良いとされています)
- 忙しいとき:30日に飾る
- 避けたい日:29日と31日
大安・仏滅などの六曜は気にしなくてよい?
大安や仏滅といった六曜は、中国由来の考え方です。日本のお正月飾りを飾る日取りでは、気にする必要はないとされています。
飾り付ける時間帯についても、特に決まりはありません。仕事帰りの夜でも、休日の昼でも、都合のよい時間に飾って大丈夫です。
もし六曜が気になる場合は、26〜28日のうち大安の日を選び、仏滅を避けるという考え方もあります。たとえば28日が仏滅にあたる年は、27日や26日に前倒しする選び方もできます。
大切なのは、年神様をお迎えする気持ちで余裕をもって準備することです。日取りで悩みすぎず、無理のない日を選びましょう。
いつまで飾る?松の内の終わりと地域による違い

お正月飾りを飾っておく期間は「松の内」と呼ばれます。松の内とは、元日から門松などの松飾りを飾っておく期間のことで、年神様が家に滞在するとされる期間を指します。
この終わりの日が、地域によって違うのがややこしいところです。外す日を間違えないために、まず代表的な日付と地域差を確認しましょう。
関東は1月7日、関西は1月15日が目安
松の内の終わりは、関東や東北、九州では1月7日、関西では1月15日(小正月)とする場合が多いとされています。お正月飾りを片付ける日としては、全国的には1月7日が最も多く、次いで15日が多いようです。
門松やしめ飾りは、この松の内が終わったら外すのが基本です。ずっと飾ったままにしたり、逆に早く外しすぎたりするのは避けるのが基本とされています。
鏡餅は、門松やしめ飾りとは別に、鏡開きの日まで飾るのが一般的です。外す日が飾りによって違う点は、覚えておくと混乱しません。
北海道から九州までの多くの都道府県が1月7日に当たります。引っ越しなどで地域が変わった場合は、新しい土地の習慣を確認しましょう。
1月20日までの地域、三重県・沖縄県など特徴的な習慣
都道府県別の一般的な片付けの日は、次の表のとおりです。同じ都道府県の中でも地域によって異なる場合があるため、あくまで目安としてご覧ください。
| 片付ける日 | 都道府県 |
|---|---|
| 1月7日 | 北海道・岩手県・宮城県・秋田県・福島県・茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県・長野県・静岡県・愛知県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 |
| 1月12〜15日 | 青森県・山形県・福井県 |
| 1月15日 | 富山県・石川県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県 |
| 1月20日 | 群馬県・岐阜県 |
| 片付けない | 三重県(伊勢地域) |
| 旧正月(旧暦の1月1日)ごろ | 沖縄県 |
1月20日は「二十日正月」にあたり、一部の地域ではこの日まで飾り続けます。特徴的なのが三重県の伊勢地域で、しめ縄を一年中外さない風習があるそうです。
旧正月の文化が残る沖縄県では、多くの家が旧正月明けまでお正月飾りを片付けません。旧暦1月14日に片付けるという説明もあります。
こうした違いは、どれが正しいというものではなく、それぞれの土地で大切にされてきた習慣です。自分の住む地域のやり方に合わせるのが、いちばん自然な選び方です。
自分の地域の習慣を確かめる方法
松の内の終わりは、関東や九州では1月7日、関西では1月15日が一般的です。ただし、同じ都道府県内でも地域によって松の内の期間は異なります。「県の表では1月7日だったが、地元では15日だった」ということも起こりえます。都道府県別の日付はあくまで一般的なものなので、次の方法で確かめましょう。
- 近くの神社のお知らせを確認する
- 神職や地域に詳しい方に尋ねる
- 各自治体に確認する
処分に使うどんど焼きも、いつ・どこで行われているかは、住んでいる地域に確認が必要です。
外す日が決まったら、カレンダーやスマートフォンの予定に入れておくと、外し忘れを防げます。
玄関飾りの種類:しめ縄と門松の違い
玄関の正月飾りのうち、しめ縄(しめ飾り)と門松は、どちらも年神様をお迎えするための目印です。違いは役割と置き場所にあります。
- しめ縄(しめ飾り):しめ縄に紙垂・裏白・ゆずり葉などを飾ったものです。清められた神聖な場所であることを示す結界の役割があり、玄関など家の入口の、目線よりやや上に掲げます。
- 門松:年神様が降りてくるときの目印です。松・竹・梅を使うのが一般的で、玄関脇など入口の外側に左右一対で置きます。
- リース型:通販店の秀〆には、「しめ縄 リース」として玄関ドアや室内向けの商品が並んでいます。2,980円のモダンなものなどがあります。
自分の玄関に合うものを選ぶ基準は、置けるスペースと、飾る場所の決まり(マンションの共有部分など)です。
マンションなどで玄関前の共有スペースに飾りを置けない場合は、門松を玄関の内側に置いても問題ありません。スペースが狭ければ、コンパクトな門松も選べます。
しめ縄の由来と役割(天岩戸の神話)
しめ縄は、神様をお祀りするのにふさわしい神聖な場所であることを示す目印です。神社の鳥居や拝殿で見かけた方も多いでしょう。玄関に飾るしめ縄は、不浄なものを入れない結界のような役割を果たします。
由来には諸説ありますが、古事記や日本書紀の神話「天岩戸」をルーツとする説が一般的です。太陽を司る天照大神が、弟の須佐之男命の乱暴さを嘆いて天岩戸に隠れてしまい、世界が闇に包まれました。
困った神々は、岩の外でわざと楽しく騒ぐことにしました。様子が気になって顔を出した天照大神が再び隠れないよう、岩戸にしめ縄を張ったところ、世界は明るさを取り戻したと伝えられています。
張り巡らした縄の内側は神様のおられる清浄な区域であり、魔除けの意味もあるとされています。お正月にしめ縄を飾ることで、年神様に安心して家に滞在していただく、という考え方につながります。
しめ縄の種類:ごぼう注連・大根注連・前垂注連・玉飾り・輪飾り
しめ縄は地域や用途によってさまざまな種類があり、主なものは次の4種類です。
- ごぼう注連・大根注連:ワラを束ねてねじって作ります。ごぼう注連は名前の通りごぼうのように一方が細く、もう一方が太い形です。大根注連はごぼう注連よりも太いのが特徴です。「左は神聖、右は俗世」という神道の考え方から、太い部分を右側にするのが一般的ですが、出雲大社や伊勢神宮のある地域では太い部分を左にする風習があります。
- 前垂注連:均一な太さで編まれた細い縄に、ワラの飾りと紙垂を垂らしたものです。神社やご神木、神棚、軒下などによく飾られ、最も目にする機会が多いしめ縄です。
- 玉飾り:太いしめ縄を輪にして、ワラの束と縁起物を飾った、玄関先などの定番です。
- 輪飾り:玉飾りをよりシンプルにした小ぶりなしめ縄飾りです。玄関はもちろん、水回りや個人の部屋など室内の飾りつけにも向いています。
しめ縄の装飾品の意味(裏白・紙垂・ゆずり葉・橙・扇・南天など)
しめ縄飾りに付く縁起物には、それぞれ意味があります。購入するときや飾るときに、意味を知っておくと楽しみが増えます。
| 装飾品 | 込められた意味 |
|---|---|
| 水引 | 良いことがあるようにと願う |
| 裏白 | 裏まで白い気持ちで新年を迎え、長寿を願う。葉が左右対称なことから夫婦円満の象徴とも |
| 紙垂・御幣 | 神聖な場所の印、境界を区切る意味 |
| ゆずり葉 | 新しい葉が出てから古い葉が落ちることにちなみ、家系が代々続くことを願う |
| 橙 | 木から落ちずに大きくなることにちなみ、家が大きく繁栄することを願う |
| 扇 | 末広がりの形から、末長い家の繁栄を象徴する |
| 南天 | 音が「難を転じる」に通じる |
裏白は、植物のシダのことです。名前のとおり葉の裏が白いことから、清廉潔白な心を表すとされています。
橙は「代々」との語呂合わせで、子孫繁栄を願う意味もあります。しめ飾りは本来、新しいワラを使って作るもので、地域ごとにさまざまな縁起物で飾られます。
門松の意味と飾り方(左右一対・竹の本数・そぎと寸胴)
門松は、年神様が家を訪ねるときの目印であり、神様が降りてきたときの拠り所です。玄関や門の外側に左右一対で飾り、年神様が降りてくる目印となるよう家の外に正面を向けて置きます。
地域によって材料が変わることもあり、たとえば北海道では、竹や黒松が自生しないため、トドマツを使う例があります。
門松の竹は、3本のものが多いとされています。陰陽道では奇数は陽、偶数は陰と考えられ、3は2で割り切れない縁起の良い数とされてきました。長さの異なる3本の竹の門松は「7:5:3」の比率で、ここにも奇数が使われています。
- そぎ:竹の節から斜めに切った形で、関東で多く見られます。切り口が人の笑顔に見えることから縁起が良いと捉えられています。
- 寸胴:節に合わせて水平に切った形で、比較的関西で多く見られます。節が詰まって見えるため、お金が貯まる(詰まる)という意味が込められています。
リース型の玄関飾りについて
リース型のモダンなお正月飾りは、通販でも「しめ縄 リース」などの名前で数多く販売されています。通販サイトでは、「しめ縄リース」「しめ飾り」などの名前で、マンションや室内、ドア向けとして紹介されているものが見られます。
こうしたリース型は、洋風のインテリアにもなじみやすいのが魅力です。玄関ドアに掛けられるサイズが多く、門松を置く場所がない住まいでも取り入れやすいでしょう。
選ぶときは、紙垂・扇・橙といった縁起物や、ワラのしめ縄が使われているかを確かめると、お迎えの目印としての意味を保てます。デザイン性を重視したものは、「飾りもの」としての意味合いが強いと考えてよいでしょう。
お正月らしさと玄関の雰囲気の両方を大切にしたい方は、リース型を選ぶのも一つの方法です。伝統的な形が好みの方は、玉飾りや輪飾りを選ぶと、迷いにくくなります。
鏡餅と鏡開き:飾る場所と下げる日
鏡餅は、玄関飾りとあわせて用意する方の多い飾りです。古くから鏡には神様が宿るといわれ、鏡餅は神事に使う鏡を表した丸い餅で、家を訪れた神様が宿る依り代になります。
大小2つの餅を重ねるのは「円満に年を重ねる」という意味が込められていて、陰と陽、太陽と月を表すとも言われます。上に載せる橙は「代々」にちなみ、近年はみかんで代用する例もあるそうです。
餅の下には、半紙・紙垂・裏白・ゆずり葉などを敷くのが一般的です。飾る場所は、床の間や神棚のほか、神様に来てほしい部屋と考えられています。大きめの鏡餅は玄関や床の間に飾る家庭が多いようです。
下げる日は「鏡開き」で、1月11日が一般的とされています。関西では15日や20日とする地域があり、京都の一部には1月4日とする風習もあります。
鏡開きでは、木槌などで餅を割り、お雑煮やお汁粉、揚げ餅などにしていただきます。ケースに入っている鏡餅は、中から取り出したお餅をお雑煮などにしていただきます。
マンションの玄関や屋内にも飾れる?飾る場所の考え方

「マンションだから飾れないかも」と迷う方は多いですが、工夫すれば問題なく飾れます。ポイントは、共有部分のルールを確認することと、玄関の内側や室内も選択肢に入れることです。
本来は玄関の外側に飾るものですが、現代ではそこまで厳密に考えなくてもよいとされています。住まいの状況に合わせて無理なく飾りましょう。
共有部分に飾れないときは玄関の内側でよい
マンションの玄関前の廊下は、共有スペースにあたることが多くなっています。そのため、共有スペースへの飾り付けや物の設置が禁止されている場合があります。
共有部分に飾る前に、管理規約や管理組合のお知らせで、飾り付けの可否を確認しておきましょう。
禁止されている場合は、玄関の内側に置いても問題ないとされています。門松は本来、家の内と外の境界に飾るものですが、現代ではそこまで気にする必要はないでしょう。
ドアにしめ飾りを掛けられるかどうかは、住まいによって異なります。掛けてよい場合も、目線よりやや上で、人の手が触れにくい清浄な場所に飾るとよいとされています。
輪飾りやコンパクトな門松で室内に飾る
スペースが限られる住まいでは、小ぶりな飾りを選ぶと収まりがよくなります。輪飾りは玉飾りをシンプルにしたもので、玄関はもちろん、水回りや個人の部屋など室内にも向いています。
近年は、スペースの狭い場所や玄関の内側に、気軽に置けるコンパクトな門松も出回っています。玄関の下駄箱の上や、靴を脱ぐ場所の横など、安定して置ける場所を選びましょう。
室内に飾る場合も、掃除をした清潔な場所に飾ることが大切です。年神様をお迎えする気持ちを込めて、玄関まわりを整えてから飾ると、意味合いが伝わりやすくなります。
- 玄関ドアの内側:しめ飾りやリース型を、目線よりやや上に
- 下駄箱やチェストの上:コンパクトな門松や置き型の飾りを
- 水回りや個室:輪飾りを
どこで買う?玄関タイプ別の選び方チェック
お正月飾りは、購入先と玄関のタイプの両方から考えると選びやすくなります。ここでは購入先の種類と、玄関の条件別の早見表を紹介します。
購入前にサイズや処分のことまで考えておくと、飾り終えた後に困りにくくなります。
購入先の種類(神社・通販・専門店)と選ぶ基準
お正月飾りの主な購入先には、神社、通販、専門店などがあります。神社で購入すると、松の内の終わりやどんど焼きの予定などもあわせて確認しやすいでしょう。
通販では、「玄関飾り」「室内飾り」「門松」「サイズ別」「ご当地飾り」「手作りキット」などの区分で探せるものがあります。専門店では、地域ごとの様式に合った飾りが見つかることがあります。
どこで買うかよりも、次の基準で選ぶと失敗しにくくなります。
- 飾る場所(外側・玄関内側・室内)に合うサイズか
- 縁起物(紙垂・裏白・ゆずり葉・橙・扇・南天など)が付いているか
- 地域の習慣(ご当地の様式、太い部分の向きなど)に合っているか
- 処分しやすい素材か(プラスチックや燃えない部品があると、お焚き上げを断られる場合があります)
なお、購入先によって取り扱いの種類や時期は異なります。早めに候補を決めて、12月13日以降に余裕をもって準備しましょう。
玄関の広さ・ドアの形・飾る場所で選ぶ早見表
次の表は、玄関の条件別に、選びやすい飾りの目安をまとめたものです。
| 玄関の状況 | 選びやすい飾り | 考え方 |
|---|---|---|
| 門前や玄関脇に置けるスペースがある | 門松(左右一対)+しめ縄飾り | 外側に正面を向けて置くのが本来の形です |
| ドアに飾れるが、置く場所は少ない | 玉飾り・リース型 | 目線よりやや上に掛けると収まりがよくなります |
| 共有部分に飾れないマンション | 玄関内側にコンパクトな門松・しめ飾り | 内側でも問題ないとされています |
| 玄関が狭い・飾る面が少ない | 輪飾り | 小ぶりで、水回りや室内にも使えます |
| 洋風の内装になじませたい | リース型のしめ縄飾り | 縁起物が付いているか確認すると安心です |
迷ったときは、「飾れる場所の確認→サイズの決定→縁起物の確認」の順に進めると決めやすくなります。まずは玄関のドアに掛けられるか、置ける面積はどのくらいかをメモしておくとよいでしょう。
お正月飾りは毎年使い回してもよい?

お正月飾りは年神様をお迎えするためのもので、依り代にもなるため、去年のものを使い回すのは失礼にあたるとされています。もったいなく感じるかもしれませんが、松の内を過ぎて片付けた飾りは、適切に処分するのが基本です。
特にワラや紙垂、生の植物を使った伝統的な飾りは、新しいものを用意するという考え方が一般的です。しめ飾りは本来、新しいワラで作るものとされています。
一方で、近年はインテリア性の高いお正月飾りが増えています。クリスマスツリーのような「飾りもの」としての意味合いが強いものであれば、翌年も同じものを使っても問題ないとする見方があります。
ただし、見た目がきれいだからといって、一年中飾っておくのは避けましょう。松の内が終わったら、ほかのお正月飾りと同じように外して、大切に保管します。
判断に迷うときは、次の点を目安にしてください。
- ワラ・紙垂・生の植物を使った伝統的な飾り:毎年新しいものを用意し、外したら処分する
- インテリア寄りのリースや置き飾り:保管して翌年も使うという選び方もある
- 傷みや汚れが目立つもの:無理に使わず、処分して新しいものにする
使い回すと決めた場合も、飾る期間は松の内までという点は同じです。収納するときは、ほこりを取って乾いた場所に保管しておくと、翌年も気持ちよく飾れます。
喪中はお正月の玄関飾りをどうする?
喪中は、遺族が故人を偲び、悲しみを乗り越えて普段の生活に戻るための期間です。この間は、お祝い事や神社参拝、お正月飾りなどを控える習わしがあるとされています。
そのため、喪中のときは、しめ縄や鏡餅などのお正月飾りは避けるという考え方が一般的です。玄関の門松やしめ飾りも、控える方向で考えるとよいでしょう。
特に、故人が亡くなってまもない「忌中」は、神道では50日間、仏式では49日間とされています。こうした期間と年末年始が重なる場合は、お正月飾りの準備のしかたを、家族で話し合っておくと安心です。
ただし、喪中の捉え方は、宗教や宗派、地域、家庭によって異なります。どうするか迷ったときは、家族や親族、お寺や神社などに相談して決めてください。
お正月飾りを控える代わりに、玄関の棚やチェストに季節の花を飾って、気持ちを整える方法もあります。派手になりすぎない、落ち着いた彩りにすると、玄関の雰囲気も保てます。
外したお正月飾りの処分方法
松の内が過ぎて外したお正月飾りは、縁起物なので、基本的には神社に納めて処分します。お焚き上げをしてもらう方法を中心に、自分で出す場合の手順までを順番に紹介します。
お焚き上げの受け付け方法は神社ごとに異なるため、日程や条件は事前に確認しておくと安心です。
どんど焼き(お焚き上げ)に持ち込む
どんど焼きは、役目を終えたお正月飾りや古いお札、お守りなどを神社やお寺で清めて燃やし、宿っていた神様を天に帰す火祭りです。「どんど焼き」「お焚き上げ」「左義長」などの呼び方があります。
松の内が終わった1月15日の小正月前後に、全国の神社や地域の広場で行われることが多いとされています。煙とともに神様に感謝を伝える行事で、持ち込みは無料の場合もあります。
ただし、神社によっては予約や費用が必要なことがあります。プラスチック素材や燃えない部品のある飾りは、受け付けてもらえない場合もあります。
いきなり持ち込むとトラブルになることもあるため、日時や条件は事前に神社へ確認しておきましょう。
古札納所や郵送のお焚き上げサービスを使う
どんど焼きの日程が合わなかったり、行っている神社が近くになかったりする場合は、別の方法があります。まず、古札納所に返納する方法です。
古札納所は、古いお札やお守りを納める場所です。設置している神社では、毎日返納を受け付けていることが多く、どんど焼きが終わった後でも納められます。納めるときは、近くの賽銭箱にお焚き上げ料を納めるのが一般的です。
ただし、お焚き上げ料は神社によって異なります。「しめ縄は受け入れ不可」「その神社のお札やお守りのみ受け付ける」といったルールの神社もあります。
もう一つが、郵送のお焚き上げサービスです。購入した神社が遠方の場合や、近所の神社がどんど焼きをしていない場合に便利です。
この場合は、お焚き上げ料のほか、手数料や送料がかかります。サービスごとに利用方法や料金が異なるので、申し込む前に確認しましょう。
ごみとして出すときのお清めの手順と分別の注意
お近くにどんど焼きや古札納所がない場合や、時間をかけたくない場合は、自治体のごみ収集に出すことも可能です。ただし、縁起物をそのまま捨てるのはためらう方も多いでしょう。
そのような場合は、感謝の気持ちを込めて、次の手順でお清めをしてから出す方法があります。
- お正月飾りのほこりを取り除き、きれいな状態にします。
- 白い布や新聞紙の上に置きます。
- 右・左・真ん中の順番に塩を振って清めます(お酒を使う方法もあります)。
- 敷いた白い布や新聞紙で包みます。
- 他のごみと混ぜず、新しいごみ袋に入れて出します。
お清めの方法は、宗教や宗派、地域によって必要なものや内容が変わることもあります。ご自身が納得できる方法で、感謝の気持ちを込めて行うことが大切です。
分別は、自治体のルールに従います。可燃ごみになるのが一般的ですが、素材やサイズによっては、不燃ごみや粗大ごみになることもあります。特に大きな門松は、別の区分になる自治体もあるため、確認しておきましょう。
飾り終えた玄関に少し寂しさを感じたら、棚の上に季節の花を飾ってみるのもおすすめです。新年の気持ちを引き継ぎながら、玄関を明るく整えられます。
▶ 動画で確認:専門家に聞くお正月飾りの捨て方
TBS NEWS DIGが神社仏閣の専門家に取材し、お正月飾りを燃えるごみで処分してよいかを解説した報道動画です。ごみとして出す際のお清めや分別の考え方を補強するため、この節に置きます。
出典:TBS NEWS DIG Powered by JNN「【解説】「お正月飾り」は“燃えるごみ”で処分しても大丈夫?専門家に聞いてみた|TBS NEWS DIG」(YouTube・約7分)





