実業家のカイフィッシュ(賀来賢人)にジュエリーフィッシュのデザインとデザイナーの倉下月海(芳根京子)を3億で買うと言われデザイナーとして月海をシンガポールに連れて行きたいと言われます。

カイは部下のファヨン(伊藤ゆみ)に手付け金を用意させようとしたが、鯉淵蔵之介(瀬戸康史)はドレスの事も月海の事も何も分かっていないと話を断り部屋を出て行きます。
それを追って部屋を出ようとする月海にカイは困った事があれば連絡をしてくださいと連絡先を渡します。

プロモーションスペースに帰ると尼〜ず達の姿はなく、稲荷翔子(泉里香)が待っていました。
稲荷は正式に天水館はグローバルシティークリエイトに売買契約が成立した事を告げ『今月中に出ていけば引越し費用で50万円お渡しするわ。』と蔵之介と月海に言います。

2人は天水館に戻りますがいつもは前向きの蔵之介も打つ手がないと肩を落としています。ばんばさん(松井玲奈)がいっそのこと50万円を受け取り退却した方が良いのではないかと言いだしますが、その言葉にも蔵之介は何も言えず頭を冷やしに行くと言い部屋を出て行きます。

月海ら何かあれば頼りにして欲しいと言われた鯉淵修(工藤阿須加)の言葉を思い出し修へ電話をします。しかし、電話は繋がりません。

思い切って直接鯉淵家の自宅を訪ねてみますがイタリアに行っていた修はまだ戻っていませんでした。
月海は蔵之介と修の父親、鯉淵慶一郎(北大路欣也)と修の母親容子(床嶋佳子)にお茶を呼ばれます。
容子は月海の真面目な様子をみて『あの子が、好きになったのも納得よ』と優しく微笑みます。
慶一郎は『それに比べて蔵之介はフラフラ遊び歩いて、、、』と顔をしかめます。それを聞いた月海は『蔵之介さんはフラフラなどしてません。いつも自信があって巻き込んで行って、私たちのことも変えていって!』と反論しますが『だからあんな蔵之介さんを見るのは初めてで、、、』と言葉を詰まらせます。 どうしたのかと慶一郎に尋ねられ天水館の売却が決まった事を話します。月海は何とかなりませんか?と慶一郎にお願いしてみますが、『私にもどうする事も出来ないよ。』と言われてしまいます。


その頃修は月海への婚約指輪を探していました。ガラス細工の店でクラゲの形の指輪をオーダーメイドで作ってもらうことになります。

月海が鯉淵家から天水館に帰ると、尼〜ず達は天水館のお別れパーティーだと言い夕方からお酒を飲みそれぞれに酔っ払っていました。まやや(内田理央)は自分の過去の話をまややロード第1章とし母親に社会に出る事を強要され家を追い出された話などを語り出します。

ジジ様(木南晴夏)は『みんなここでしか生きられない人達ばかりだから名残惜しいんです。』とポツリと言います。いたたまれなくなった月海は部屋を出て行き外の電話ボックスへ駆け込みカイヘ電話をかけます。

翌朝、酔い潰れた尼〜ず達のもとに稲荷が現れ『あんた達に任せていても進まないだろうから引越しの手伝いをしてあげる!』引っ越し業者の男性達が天水館に入ってきます。最初は抵抗をしていた尼〜ず達でしたが引っ越し業者は無理矢理作業を進めていきます。

蔵之介が天水館に戻ると、立ち退き金をもらい稲荷の言いなりになっていた尼〜ず達の姿がありました。

稲荷は勝ち誇り『所詮世の中金よ!』と言い放ちます。そんな中部下の佐々木公平(安井純平)から稲荷の携帯に電話がかかってきます。

『は?中止⁉︎』

と困惑気味の稲荷に蔵之介はどうしたのかと尋ねますが詳しく答えてくれません。

勝ち誇ったような稲荷

その時天水館の玄関にカイの部下のファヨンがあらわれ『さあ、行きましょう。』と言います。荷物を抱えた月海がうつむきながら出ていきます。

月海はシンガポールで下働きとして働く事を条件に天水館をカイが買い取ってくれた事を話します。

困惑する尼〜ずに蔵之介はカイから月海がデザイナーとしてシンガポールへ行く条件で3億の買収の話があった事を伝えます。『でも断った。お前らだって嫌だろ⁉︎』と同意を求めますが、尼〜ずたちは意外にも『行ってまいれ!』『頑張ってね。』と言う反応で月海を送り出します。

その反応に嘘だろうと蔵之介は驚き自分も一緒に行くと言いだしますがファヨンに断られます。

蔵之介は修には話したのかと月海に尋ねると

『自分に嫌気がさしたのか連絡が取れない。逃げられたのだろう。』

と言い車に乗り込み天水館を去ります。

会社に帰社し事の真相を知った稲荷はこのまま黙っていられないと、行動を起こします。

月海はファヨンに漁港に連れてこられ何故かカイと釣りをしていました。カイは親に捨てられて施設育ちで釣った魚を施設のみんなで分けて食べていた事などを月海に話します。釣った魚を月海と食べながら

『君が作るドレスを沢山の女の子に着せよう!君が世界を変えるんだ!』

と伝えます。
蔵之介はカイの会社にいき、社長に会わせるように受け付けに伝えるが門前払いをされます。そこへ稲荷も現れてカイを出すように2人で訴えます。カイが会社に現れると蔵之介は『月海は何処だ!?』稲荷は『頭で分からないなら身体で分からせてあげる』と詰め寄ります。
カイは冷静に

『私は月海を一流のデザイナーにする事ができる。あなたにそれが出来ますか?』

 

と答えます。

英語で話す蔵之介

何も出来ずにうちへ戻った蔵之介は、運転手の花森よしお(要潤)に月海の居場所を探して欲しいと頭をさげます。花森に月海を連れ戻せば天水館は無くなるかもしれないと言われますが、月海だけ犠牲にすることはできないと蔵之介は言います。
花森はすぐに探偵のすぎもっちゃん(浜野謙太)に月海を探すように電話をします。

花森と蔵之介

月海はファヨンにクリエーター達が集まる秘密のサロンに連れてこられていました。パスポートが出来るまでここで基礎的な事を学んで欲しいと言われ温かく迎え入れられます。

天水館では奪還を祝う会が行われていました。そこへ修がやってきて月海に会いたいと言ってきますが尼〜ず達に追い返されます。
修は蔵之介に連絡をするが
『お前が呑気に指輪を探してる間に月海は手の届かないところに行ってしまった』
と言われます。どう言うことかと尋ねる修に蔵之介は月海がデザイナーとして買われシンガポールに行く話をします。
そして、

『俺は諦めない!あいつを必ず捕まえる!』

と宣言します。
月海が滞在しているホテルに蔵之介が何事もなかったかのようにやってきます。慌てる月海ですが蔵之介はルームサービスで大量に注文をします。ファヨンは大量に注文をしている事をカイに伝えますが彼らの最期のパーティーだから好きにさせてあげろと言います。

蔵之介は修が月海から逃げたわけじゃない事を伝え、『あんなに純粋に好きになってくれるやつなんかいない。』と修をフォローします。

そして、尼〜ず達は薄情だと尼〜ず達への不満を言いだします。
それに対して月海は自分は散々世話になってきたから役に立てるなら本望だと伝えます。

蔵之介に寂しくないのか聞かれると寂しくないと寂しそうに言います
もう遅いからお開きにして帰るように言う月海に蔵之介は今夜は月海の部屋に泊まると言いだします。酔ったままシャワーを浴びに行く蔵之介に月海は男の人と同じ部屋で寝る事に動揺し

『蔵之介は女の子だ!』

と自分に言い聞かせます。

その時シャワールームから大きな音が聞こえ慌てて脱衣所から声を掛けますが返事がなく後ろを向きながらドアを開けて確かめます。
酔って倒れた様子の蔵之介ですが意識はあり月海に肩を貸して欲しいと頼みます。
全裸の蔵之介を直視出来ない月海は肩くらいならと目線をそらしながら肩を貸します。しかし肩を貸した拍子に2人で転んでしまい目が合います。蔵之介は月海を見つめて抱きしめ

『行くな!月海!どこにも行くな。』

と寂しそうに言います。

バスルームにて


翌朝、蔵之介が目を覚ますと月海の姿は無くホテルから出ていました。
月海はカイと車に乗り『ホテルは変えさせてもらうよ。これからは1人で戦って行くのだから早く切り捨てなくちゃ、彼女たちがあなたを切り捨てたように。』と言われます。

天水館ではジュエリーフィッシュのドレスを眺めてもう必要ないし片付けようと言いだします。
そこへ蔵之介が現れて『本当に薄情なやつらだな!』と声を荒げます。
そんな蔵之介に千絵子(富山えり子)は

『みんなドレスを見ると月海を思い出して辛いんだから責めないでやって。』

となだめます。じゃあどうして止めなかったんだと言う蔵之介にデザイナーとして才能が買われ私達とは違って月海には才能があるから寂しいけど行かせた事を明かします。そんな尼〜ずの想いをを聞いた蔵之介は

『月海にこの気持ちをちゃんと伝えよう!』

と言いだします。

修は稲荷に呼び出され月海をこのままシンガポールに行かせてもいいのかと言われます。

しかし修は『兄の蔵之介が迎えに行ってダメだった。以前から月海と蔵之介には自分は立ち入りづらい絆を感じていた。』と言い、月海と蔵之介がキスをしていた事を思い出しうつむきます。

それを聞いた稲荷は『好きか嫌いかどっちなの!?』と喝を入れ、修は『大好きです!』と答えます。

稲荷に焚きつけられ、再度天水館に向かいます。修が去った後、稲荷は部下の佐々木に修を応援した形になっていいのかと言われますが『あの子が戻らないと困るのよ。』と言います。

天水館に着いた修は蔵之介に『お前も来る?』と誘われます。

1人不安な思いでいた月海はテレビをつけると、いつもジジ様がみていたタケ散歩に少し安心した顔を見せます。すると突然尼〜ずと蔵之介、修が現れタケ散歩の番組の中にうつされます。

尼〜ず達は

(帰ってきてください!)
(尼〜ずは永遠に不滅です!)
(ジュエリーフィッシュには月海が必要)

 

といったプラカードを持って『月海〜!』と泣きながら叫んでいます。

そして尼〜ずのメンバーはみんなジュエリーフィッシュのドレスをきて、まさに鎧を身にまとい月海を呼んでいました。

その姿を見て月海は号泣します。後ろでは月海を見つめるカイがいます。



 


海月姫8話の感想

今回は最後は感動して泣きそうになりました。

すごく今回の回は流れがあって友情と恋愛といい感じに表されていたと思います。

まず、やっぱり月海が犠牲になって天水館を救いましたね。その行動に動じずお金目当てで送り出したかに見えた尼~ず!蔵之介同様なんて薄情な!!と思いましたが、尼〜ず達も実は月海の将来の事などを思い送り出したことがわかり一安心というか感動でした。

そして、タイミングの悪い修の行動にモヤモヤさせられ、その間に蔵之介は月海を絶対取られたくないという気持ちが大きくなったのかなともとれました。

修になら仕方なく諦められていた想いが他の男の存在で強くなったのでしょうね。
シャワールームで抱きついたシーンでもお母さんと重なるところがあったのかなと思い悲しくなりました。

最後はみんなの気持ちが月海に届きますが、今後どうしていくのか、月海はまた天水館に戻るのか、デザイナーとしてひとまず頑張るのかが気になるところです。
あと、個人的に嬉しかったのは、まややが最後にテレビに出るとき顔も出していた事です。鎧を身にまとってみんな強くなったんですね。

ばんばさん役の松井さんは最後まで顔は出さないんでしょうか。それも気になります。