全国の放送局に500名ほどいるNHKのアナウンサー。全国54の放送局でニュースや番組に出演しているだけでなく、取材や番組制作も担当しているそうです。
(NHKのHPの中の「アナウンス室」http://www6.nhk.or.jp/a-room/より)
知性が必要なアナウンサーですが、話す以外の仕事もこなしていて忙しそうですね。
そんなNHKアナウンサーについて次のことを調べてみました。
・NHKのアナウンサーの年収はどれくらいなのでしょうか?
・地方のアナウンサーと全国ネットで話すアナウンサーでは、年収が違うのでしょうか?
・アナウンサーの中にはNHKの正職員ではなく、契約アナウンサーもいるようですが、給料は違うのでしょうか?
NHKアナウンサーの年収は?地方と全国では給料が違う?
NHKのホームページの「よくある質問集」で、職員の年収はどれくらいかという質問での回答は次のようになっていました。職員とは、NHKの中で働く人のことを指し、アナウンサーもここに含まれます。
・30歳:540万円
・35歳:677万円 (28年度の大卒の場合)
NHKアナウンサーの年収を知りたい方は次の表を御覧ください。(NHKの職員として記載されています。)
NHK職員の基本給は下の表のようになっています。
これらのほかに、次のようなものが給料に加算されます。
・基準外賃金(勤務時間外の勤務・休日の勤務・深夜の勤務など)
・諸手当・日当(住宅補助手当・天津赴任手当・育児休職社会保険手当など)
これらすべて合算して30歳の年収が540万円、35歳の年収が677万円くらいになるようです。
深夜とか早朝の手当がつくアナウンサーはこれよりも高いようですね。
全国職員と地域職員(地方の職員)では全国職員の方が給料が高く、地方と比べて1.14倍から1.25倍ほど高いようですね。
NHKの契約アナウンサーの給料は?
現在はフリーアナウンサーとして活躍されている古瀬絵理さん。
古瀬絵理さんは、元NHKの地方局の契約アナウンサーでした。
古瀬絵理さんの契約アナウンサー時代の給料は安くて、年収は400万円に届かなかったそうです。
古瀬絵理さんは、「NEWS ポストセブン」のインタビューで、NHK時代の契約社員だった時の給料は局アナとは、全く違うと言っておられました。
古瀬絵理さんの写真です。
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(Office Two One)
契約社員は1年毎の更新で、ボーナスもありません。
契約社員の他にスタッフ契約という契約期間を決めて働く仕事もあるそうです。スタッフ契約は手取りで20万以下というのもザラだそうです。
局アナと違って、契約アナウンサーは危険な台風時などの危険な仕事がない代わりに安いのだそうです。
台風最中の中継は危ないですからね!
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NHKの井上あさひアナウンサーもヘルメット姿で中継します。
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「アナなるドットコム」というアナウンサーを目指す人のためのアナウンサー就職サイトでは、いろいろなアナウンサーにインタビューをしています。
インタビューの中で契約アナウンサーの記事があったので紹介します。
契約アナウンサーは地方局のイベントで衣装を借りることはできますが、ほとんど自前だそうですよ。
そのため、仕事用の洋服を買いすぎて赤字になってしまう人が多いそうです。
「アナなるドットコム」では、元NHKの契約キャスターにもインタビューをしています。
NHKの地方局では、夕方のリポートを担当すれば、その地方のロケに出かけたり、原稿も書いて自分で読み上げたりするそうです。
編集作業にも立ち会って5~10分位のリポートも作るそうです。ハードな仕事なのですが、1年契約なので、休んでばかりはいられず、風邪を押してでも出演したそうですよ。
大変ですね。
30歳で他局と比較したら?NHKの労働時間と給料
NHKの元職員である堀潤アナウンサーはフジテレビの「マネースクープ」に出演された時、NHKの給料のことを話しておられました。
堀潤さんは、2001年にNHKに入局した後、2013年の4月にNHKを退職されました。
NHKに12年間勤務された後でフリーのキャスターになった人です。
堀潤さんは、フリーのキャスターになった初めての月給がNHKと比べてとても高かったことに驚かれていました。
フリーのキャスターの初めての月給がNHK時代のボーナスを超えていたというのです。
NHKアナウンサーは、民間と比べると、ずいぶん安いのでしょうか。
他のTV局とどれくらい違うのか調べてみました。
NHKが公表している30歳前後の年収は540万円。
「女子アナ年収ランキング.web」で、30歳の頃のアナウンサー年収は、以下のとおりです。
・宇賀なつみ(テレビ朝日31歳頃):781万円
・山崎夕貴(フジテレビ30歳頃):797万円
・白石小百合(テレビ東京30歳頃):598万円
「週刊ダイヤモンド(2005年11月5日)によると、大学卒業後、テレビ、ラジオ局へ入社した場合、年収は500~700万円ほどだと書かれていました。
番組に2~5本出演して年収が700万円~2000万円くらいですが、40歳頃に退社してフリーアナウンサーになり、視聴率が取れるようになると2000万円以上になるそうです。
36歳の井上アナウンサーなら700万円弱くらいなんですね。
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プラタモリの近江友里恵アナウンサーも670万円くらいでしょうか。
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アナウンサーの仕事は1日8時間と決まっており、それを超えると残業として扱われるそうです。
アナウンサーの仕事は普通の会社のように9時に出勤して5時に退社という訳にはいきません。勤務時間がアナウンサーによってバラバラなのです。
たとえば、早朝の番組のアナウンサーは深夜3時ころにスタジオ入りします。番組が終わると昼頃には帰宅するそうです。
深夜番組を担当するアナウンサーは夕方にスタジオ入りするそうです。
担当番組が変われば勤務時間帯も変わります。
また、生放送だけでなく、合間を縫って番組の収録をすることもあるようです。
体調を崩すアナウンサーもいるようですし、激務だと思いました。
以前「NHKのど自慢」の司会をしていた松本和也アナウンサーも体調不良のために司会を降板したそうです。多忙によるストレスが原因だそうですよ。(NHKの回答)
放送局の顔であるアナウンサーですがNHKは他のスタッフさんと同じ程度の年収だったとはびっくりしました。
NHKアナウンサーはNHKというチームの一員としての位置づけで特別なポストじゃないんだと意外に思いました。
契約アナウンサーの仕事も多忙ですが正社員の局アナと契約アナウンサーでは随分と違うんですね~。。。
古瀬絵理さんも契約アナウンサー時代はとても忙しかったと言ってらっしゃいました。
NHKのアナウンサーの方々は他局と比べるとやや低い年収で激務をこなしているのだと思うと、NHKのアナウンサーを応援したくなりました。