お風呂はリラックスできる場所としていつもきれいにしておきたいですよね?
きれいなお風呂に入ると心身ともに癒やされます。
しかし毎日のお風呂掃除はそんなに手間をかけてはいられません。
掃除も簡単に、ぱぱっと手早くしたいですよね?
そこで今回は安全で安価な重曹とクエン酸を使ったお風呂掃除の仕方をわかりやすく紹介します。
とっても簡単ですよ。
重曹の性質とお風呂掃除での使い方
油汚れや皮脂汚れを落とす効果が高いのが重曹です。重曹は洗剤と比べて環境にやさしいと言われていますよ。
では、重曹の性質やお風呂掃除での使い方を紹介します。
重曹の性質
重曹は化学名を炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)といいます。
重曹やクエン酸の一番いいところは安全であるということです。
重曹やクエン酸は人体や環境に優しいので安心して使うことができます。
重曹はPH8.2の弱アルカリ性で酸性のもつ臭みを消臭してくれます。
また、粉状の重曹は研磨作用があるためこびりついた汚れをこすって落とすことができます。
重曹がお風呂掃除のときに活躍できること
・油脂を乳化することができます。
・タンパク質も分解することができます。
・酸性物質の臭いを中和し消します。(生ゴミ臭、排水口の悪臭、、靴の臭いに効果的です。)
重曹のお風呂掃除としての使い方
重曹は粒子が細かく、水に溶けにくいので磨き粉として使うことができます。(食用のものは歯磨き粉にもなります。)
重曹はアルカリ性なので油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れを落とす効果あります。
・残り湯に重曹1カップ(200cc)を溶かします。その中に風呂の蓋、椅子、洗面器などをドボン!と入れて一晩つけおきします。
翌日洗い流すだけで蓋も椅子も汚れやぬめりがきれいに落ちます。
画像のようなシャッター状のお風呂の蓋の掃除は大変ですよね。
凸凹の部分をこするだけでも結構時間がかかり面倒です。
しかし、このようにつけおきをするだけなら、簡単、短時間できれいに仕上がりますよ。
排水口のぬめりや臭いも重曹を粉のままふりかけておきましょう。
汚れが酷いときなどはブラシでゴシゴシこすってやるときれいになりますよ。
また、タイルの目には重曹をペースト状にしてブラシなどでこすりましょう。磨き粉を使ったようにピカピカになります。
これでお風呂のぬめりは落とせますね。
しかし、重曹では水垢は落とせませんので、水垢はクエン酸で落としましょう。
クエン酸の性質とお風呂掃除での使い方
クエン酸はその名の通り酸性です。
酸性の物質はざらざらした水垢を落としてくれます。
では、クエン酸の性質や、お風呂での効果的な使い方を紹介します。
クエン酸の性質
クエン酸は化学名をHOOC・CH2・COH・COOH・CH2COOHです。
クエン酸は果物の酸味の成分でPH2.1の酸性を示します。
クエン酸は無色無臭で、水に溶けやすく酸性の性質を持っています。
塩素系の洗剤と一緒に使うと有毒ガスを発生させるので絶対にやめましょう。
クエン酸がお風呂掃除のときに活躍できること
・水垢やミネラルが原因の固くなった汚れを分解することができます。
・アンモニア臭を消すことができます。
クエン酸のお風呂掃除としての使い方
蛇口や鏡のくすみは嫌ですよね。水垢をクエン酸で落として、ピッカピカにしましょう。
クエン酸を溶かしたお湯にキッチンペーパーなどを浸して蛇口に貼り付けておきます。
一晩たった後ペーパーを剥がして水で洗い流しましょう。
水垢がきれいに落ちていますよ!
鏡にもクエン酸をひたしたキッチンペーパーを広げて貼り付けましょう。
長時間の浸け置きならキッチンペーパーが乾かないように上からラップを掛けることがおすすめです。
鏡にクエン酸を吹きかけた後・・・
鏡をラップで覆いましょう。
お風呂の蛇口もクエン酸を霧吹き出かけた後に、ラップで覆っておきましょう。
ラップで鏡を覆い数時間置いたらキッチンペーパーを剥がし、スポンジでこすったあと水で流しましょう。きれいに映る新品のような鏡になります。
酢も酸性なので同様の効果が得られますが酸っぱい匂いが苦手な人もいるのでクエン酸がいいですよね。
これでお風呂の水垢もぬめりもばっちりきれいに落とせます。
さらに重曹とクエン酸のダブルのチカラでカビまで退治できるんですよ!
クエン酸+重曹のダブルパワーでカビ退治
用意するものはクエン酸パウダーと重曹パウダー。これらを同量混ぜます。
そして黒カビの上にパウダーを乗せます。
水をスプレーし、シュワシュワ~と泡が立ってきたら30分位放置します。
ブラシでごしごし。
最後に固く絞った布で拭き取ります。
壁面などのカビにはクエン酸の水溶液と重曹の水溶液を交互に吹きかけてください。
しばらくして乾いた布で拭き取ります。
クエン酸の代わりに酢を使うのはおすすめできません。酢の原料の穀物はカビの餌になるからです。
これでカビもバッチリ退治できますよ。
重曹とよく似た性質をもつ掃除の薬品にセスキ炭酸ソーダがあります。
セスキ炭酸ソーダの性質とお風呂掃除での使い方
セスキ炭酸ソーダは、油汚れなどを落としてくれます。
セスキ炭酸ソーダは、お風呂掃除以外にもたくさんの使い方があって、とても便利ですよ。
それでは、セスキ炭酸ソーダの性質とともに、ぬめり取りやカビ予防の効果的な使い方を紹介します。
セスキ炭酸ソーダの性質
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムの中間的な性質をもっています。家庭用洗剤や入浴剤として使われている成分で環境にやさしいと言われています。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので弱酸性の皮脂汚れを分解してくれます。
重曹のほうが知名度があるのですが、重曹よりも皮脂汚れを落とす効果が優れています。
重曹のPHが8.4であるのに対してセスキ炭酸ソーダのPHは9.8とアルカリ度が高いためです。
セスキ炭酸がお風呂掃除のときに活躍できること
・油脂を乳化することができ、タンパク質を分解することができます。
・血液汚れも落とすことができます。
その他にもセスキ炭酸は、衣類のシミにも効果的です。
セスキ炭酸ソーダのお風呂掃除としての使い方
重曹と同様の使い方で皮脂汚れを分解することができます。
水に溶けやすい性質を持つので100均で売っている霧吹きなどでセスキ炭酸ソーダの水溶液を作っておきましょう。
椅子の裏側がぬめるようなら、セスキ炭酸ソーダをスプレーし、ブラシで擦るとぬめりはきれいに落ちます。
排水口の汚れにもスプレーしてやりましょう。
スプレー状にしておくと壁や天井にも簡単に吹きかけることができます。
スプレー後はブラシでゴシゴシ磨くと真っ白になりますよ。
スプレーを吹き付けるだけでもカビを予防する効果があります。
余談ですがセスキ炭酸ソーダのスプレーはお風呂掃除以外にも使いみちがたくさんあります。
お風呂掃除用に作っておくと次のようなときにも使うことができますよ。
用途別に洗剤を買わなくても、セスキ炭酸ソーダ1本あれば、ほぼすべてまかなえるところが人気の秘密なのです。
・ドアノブやスイッチなどの手垢落とし
・血液の汚れ落とし
・Yシャツの襟元の皮脂汚れ
・キッチンのベタベタ汚れ
広い用途を持つセスキ炭酸ソーダですが、畳やカーペット、白木、フローリングやアルミ製のものには使用しないでください。
変色したり、ワックスを溶かしてしまったりします。
重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダをう各使えば、きれいな浴槽になりますよ。
お風呂掃除の重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダのまとめ
重曹は油脂やタンパク質を分解してくれるのでぬめり取りに効果があります。
また、磨き粉としても使うことができます。
クエン酸は水垢やミネラルを分解するのでくすんだ鏡や蛇口をピカピカにします。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度が強いので油脂やタンパク質を分解する効果が重曹以上といわれています。
水に溶けやすいのでスプレーして使います。用途も広いので汎用性があります。