今や日本を代表する選手となった大谷翔平選手。

投げても打っても高い実力を発揮できる裏には相当な努力があることでしょう。

プロ入り前はどんな高校生だったのかといろいろ調べてみると、高校生時代に書いたという目標達成シートというのを見つけました。

やっぱり大物は高校生から大物ですね。

身体面だけでなく思考力もずば抜けてすごいと思いました。

さらに調べてみると目標達成シートはいろいろな場面でも使えるようです。

例えば長期戦になる受験勉強や挫折しがちなダイエットなど。

そこで今回は目標達成シートの書き方について紹介します。

目標の設定や分析についても書いています。

大谷翔平の手書き目標達成シート


 


目標達成シートとは?

目標達成シートとは、目標をクリアするためにどのようにステップアップしていけばいいのか、どのような行動を起こせばいいのかを記入した表のことです。

日本ハムファイターズの大谷翔平選手が高校生の時に制作したことが取り上げられ、目標達成シートを知った方もいらっしゃると思います。
 
 
元をたどるとマンダラートやマンダラチャートと言われる、アイデアを出したり考えを深めていく手段の1つです。
マンダラというと仏教の世界観を表した↓ような絵のイメージが浮かびますよね。

目標達成シートも元となったマンダラ

マンダラは9つのマスをさらに9つに分けていう構図です。
マンダラの構図を発想法として応用してできたのがマンダラートです。
 
 
大谷翔平選手が花巻東高校野球部の時の指導者である佐々木洋監督マンダラートに着目。
そして野球部員たちに「目標達成シート」として導入しました。

大谷翔平選手も実践しています。

打者としても投手としても輝かしい成績を積んでいる大谷翔平選手。
その影に「目標達成シート」があったと言ってもいいかもしれません!

大谷翔平のピッチング

大谷翔平の高校時代の目標達成シートを紹介

こちらが大谷翔平選手の目標達成シートです。

大谷翔平の目標達成シート

目標と内容を見ると、すごい。の一言ですよね。
本当に細かいところまで目標を設定していて、自分に必要な要素を分析していると思います。

この目標達成シートを書いたのが高校生1年生の時だそう。

高校1年生当時の目標が「ドラ1 8球団」。

これは大谷選手が中学生から憧れている西武ライオンズの菊池雄星投手が2009年のドラフト会議で6球団から1位指名を獲得したことからなんです。

↓大谷翔平選手が憧れる菊池投手です。

大谷翔平が憧れる菊池雄星

大谷選手の目標が「ドラ1 8球団」ということなので、憧れの先輩・菊池選手を超えたい!と思っていたんでしょうね。

大谷選手の目標達成シートはすごすぎてどこから見て良いのか・・・という感じですが、目標達成シートは誰でも作れます!

目標達成シートの書き方について紹介しますね。

目標達成シートの書き方・目標設定や分析方法は?

目標達成シートの書き方は3つのステップに分かれます。

用意するものは紙とペン。

また、エクセルで作ることもできますよ。

縦に9マス、横に9マスの表を作れたら準備完了です!

では作り方です!

目標を決める

まずは達成したい目標を決めます。

真ん中の黄色のマスに目標を記入しましょう。

目標達成シートの中央に書かれた目標

到達できないような遠い目標でも大丈夫。

次のステップで目標に近づくための具体的な要素を書いていきます。

目標を達成するための要素を8つ考える

どうしたら目標に近づけるか?を考えて要素を考えます。

大谷翔平選手は「体づくり」「コントロール」「キレ」「スピード」「変化球」など身体・技術面だけでなく、「メンタル」「人間性」「運」など心理面についても書かれています。

様々な視点から目標を達成する要素を考えるんですね。

要素を8つ考えたら目標のマスの周りの8つのマスに記入していきます。

そして、さらに1つ飛ばしたマスにも要素を書いていきます。

目標達成シートの中央に書かれた目標

大谷選手はある取材の中で、「なるべく具体的、できれば少し上の目標を書き込む」ことがコツだと話しています。

1つの達成要素を実行するためのより具体的な項目を決める

8つの要素を書いたら1つの要素を高めていくためにはどんな行動を取ればいいのか?を考えます。

大谷翔平選手の例で言うと、「コントロール」の項目を見てみましょう。

大谷翔平の目標達成シートの一部

「下肢の強化」や「体を開かない」など具体的に行動する内容が書かれています。

大谷翔平選手の指導者である佐々木監督は
「速い球を投げるためにはどういうフォームで投げるのか、その為にはどの筋肉を鍛えるのか、どんなトレーニングで必要な筋力をつけるのか」
など上達する為のメカニズムを考慮した指導方法を取り入れているそうです。

科学的・論理的に上達方法を分析しながら目標に向かう姿勢が大切なんですね。

9×9の81マス全てが埋まったら完成です!

目標達成シートを作るというのはマスに記入していく作業ですが、マスが空いているのを見ると「空白を埋めたい」という気持ちが誰でも無意識に働くそうですよ。

人間の心理も利用しながら目標をどうやったらクリアできるか具体的に考える事ができるんですね。

大谷翔平のバッティング

以上、大谷翔平選手が実践していた目標達成シートの書き方についてご紹介しました。

大谷翔平選手の目標達成シートを見ると自分とはかけ離れた内容ですが、目標達成シートの書き方を知っていればいろいろな場面で利用できそうですね。

受験勉強やマーケティングなどの仕事やスキルアップなどにも応用できそうだなと思いました。