Trick or Treat「お菓子をくれないといたずらするぞ」
ハロウィン仮装に身を包んだ子供が近所を練り歩きお菓子をねだる光景がみられるハロウィン。
10月になるとジャック・オウ・ランタン(かぼちゃをくり抜き、目・鼻・口をつけた提灯)などのハロウィン装飾を店頭や街中で見かけ、街はハロウィン一色になります。
日本でもほとんど定着してきたと思われるハロウィンですが、意外にハロウィンについて知らない人が多いのではないでしょうか?
そもそもハロウィンっていつ?などのように・・・。今回は、ハロウィンの素朴な疑問についていろいろ調べてみました。
ハロウィンっていつのことを言うの?2019年は?
ハロウィン(Halloween)はいつ?
ハロウィンとは、カトリック教会が行う祝日の一つ諸聖人の日(11月1日)の前夜に行われる祭りのこと。
ですので、10月31日になります。2019年は10月31日(木曜日)ですね。
もともとは「秋の収穫祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある祭り」でした。
★併せてハロウィンの由来も覚えちゃおう!
「諸聖人の日」のことを日本では「万聖節」とも呼ばれています。
キリスト教の総本山、ローマのカトリック教会が行う祝日の一つです。
カトリック教会において、神をかたく信じる心と、善や正義にしたがう力を身につけた聖人と呼ばれる人や、信仰や自分が信じる宗教のために身をもって守りぬいた人、殉教者全てを記念する日なんですよ^^
ハロウィーンは英語でHalloweenと書きます。
正式にはAll Hallow’sEvenを短くした呼び方。
Hallow(ハロウ)は「神聖な」「聖人」「聖職者」という意味があります。
つまり、All Hallow’sEvenは「諸聖人の前夜」となります。
このハロウィンの習慣は、後の「ハロウィンの起源」で詳しく話していますが、アイルランド人の先祖古代ケルト民族の祭りでハロウ・イブ(Hallow Eve)と呼ばれていました。
それが19世紀の移民によってアメリカに持ち込まれハロウ・イブがなまってハロウィン・Halloweenになりました。
ハロウィンの起源は?
つづいてハロウィンの起源について。
ハロウィンの起源は、数千年前のアイルランド人の先祖古代ケルト民族の祭りといわれています。
古代ケルト民族は1年を、昼の長い春と夏。昼の短い秋と冬の2期に分けていました。
1年の終わりは10月31日。11月1日からが新年です。
この日に、新年と冬を迎える行事が行われ、その日の夜を死者の祭りとしました。
日本で言う「お盆」のようなものです。
死者の霊が家族を訪ねてくる夜。
でも、訪ねてくるのは死者の霊だけではありません。
悪霊や魔女もついてくると信じられていました。
悪霊は人間に取りつき、子どもたちをさらってあの世へ連れて行こうとします。
そこで、お化けの格好をして、悪霊や魔女を驚かせ追い払うために、仮面をかぶり魔除けの焚き火を炊いていました。
この時、ケルト人はカブの中をくり抜いてランタン(ランプ)を作り、魔除けとして飾っていました。
伝統的なカブで作った、ジャック・オウ・ランタン
このカブを使ってランタンを作ることが、19世紀移民によりアメリカに持ち込まれた時、「カブ」ではなくアメリカで多く収穫されていたかぼちゃで作るようになりました。
よく見るジャック・オウ・ランタン
今ではジャック・オウ・ランタンと言えばかぼちゃが定着してます。
そしてお化けの格好や仮面をつけるところは、現代のハロウィン仮装ですね。
ちなみに、「お盆の迎え火」はご先祖様の霊が迷わないように灯します。お墓では「ほおずき」が提灯の代わりですね。
話を戻しまして。
ハロウィンはアイルランド人の先祖古代ケルト民族の祭りであって、キリスト教ではなくケルト民族の宗教(ドゥルイド教)の儀式でもありました。
時代は流れ、キリスト教が広く伝わりケルト民族の宗教(ドゥルイド教)を侵略します。
異教徒の習慣を本来なら取り入れることはしないのですが、こうした民族の骨幹にかかわる祭りは民衆から取り去ることはできないため、キリスト教側も、万聖節(カトリックでは「諸聖人の日」)の前夜祭として残しました。
日本流にハロウィンを例えるなら、「お盆」と「秋祭り」と「大みそか」が一緒にやってくる感じでしょうか^^
Trick or Treatの由来
仮装した子どもたちが近所の家々をまわる時、家のドアをノックして「Trick or Treat」と言いますね。
「お菓子をくれないといたずらするぞ」って意味なのですが、このTrick or Treatの由来は次のように言われています。
・祭り用の食料をもらって歩いた農民の様子を真似たもので中世の名残という説。
・修道僧が家々を回って食料を分けてもらいながら死者たちに祈りを捧げたという説など。
・soulingと呼ばれるヨーロッパの習慣で、キリスト教徒は「魂のケーキ(soul cake)」を乞いながら、村から村へと歩いたという説。
↓「 Trick or Treat」と言う子供にお菓子をあげるジョージ・ブッシュ。
本場では、日本のお年玉のように、お菓子をもらいの回るのを子どもたちは楽しみにしていて、大人はお菓子を準備して、やってきた子どもたちにお菓子を振る舞います。
日本では、子供にお菓子を配るよりも、仮装パーティーがメインになっているように思うのですが^^;
英会話スクールの催しなどで、仮装した子どもたちがTrick or Treat(トリック・オア・トリート)と言って、ショッピングモールなどで練り歩いているのを見かけますが、家々を回っているところはなかなか見かけないですね。
まだまだ定着していないってことでしょうか?
でも、日本で子供の英語教育が盛んになるにつれ、ハロウィンも一緒に有名になってきているようにも思えます。
遠い昔、娘の英会話スクールで催されるハロウィンパーティーの衣装を、すべて手作りしていたのが懐かしいですw(*^^*)
「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」と言われたら、「Happy Halloween(ハッピーハロウィーン)」って答えてお菓子を渡してね^^
ハロウィンはいつから日本で流行りだしたの?
1970年代、ハロウィン関連商品の店頭販売を日本で最初に始めたのは、キディランド原宿店です。
そして1983年10月、ハロウィンパレードを日本で最初に行ったのも、キディランド原宿店でした。
ハロウィンパレードで、JR川崎駅前の「カワサキ・ハロウィン・パレード」も有名ですね。
今では、原宿表参道は日本のハロウィンの本家と言われていますね。
ハロウィンが日本で流行るのに拍車をかけたのが、1997年より始まった東京ディズニーランドの「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」がきっかけでした。
現在では秋の大きなイベントになっていますよね。
2000年代後半より、お菓子メーカーがハロウィン商戦に繰り出してきます。
まるでバレンタイン商戦のように、食品産業がハロウィン商戦を行うようになり、年々拡大しています。
デパ地下で見かけますよね「ハロウィンのパッケージのお菓子」とか。
近年、ハロウィンの経済効果はバレンタインを超えると言われていて、クリスマスに次ぐビッグイベントになっています。
やはり、子供、両親、祖父母の3世代が一緒に楽しめるし、家族もシングルも男性も女性も盛り上がれるところがポイントですね!
消費のボリュームゾーンの広さがハロウィンの強みかな^^
ハロウィンはいつからいつまでのこと?
ハロウィンの正式な期間はいつからいつまでなのか?と、主なハロウィンイベントが、いつからいつまで開催されているのかについてご紹介します。
ハロウィンの正式な期間はいつからいつまで?
ハロウィンは、11月1日の諸聖人の日の前夜祭で毎年10月31日が定着しています。
ですが、正式なハロウィンの期間は10月31日~11月2日までなんですね。
それにはTrick or treat(トリック・オア・トリート)の由来の一説からわかります。
このsoulingが行われるのが、11月2日の死者の日。
ということで、ハロウィンの正式な期間は10月31日~11月2日になります。
主なハロウィンイベントはいつからいつまで?
2019年のハロウィンは10月31日で木曜日。
・大阪道頓堀・東京渋谷での仮装パレード 10月31日
・東京ディズニーリゾート 2019年9月11日(火)~10月31日(木)
・USJ 2017年9月7日(金)~11月4日(日)
※毎年9月の第2金曜日からスタートし11月第2金曜日まで。
くれぐれもゴミのポイ捨てはしないでね!
↓2015年11月1日早朝。渋谷の各所でゴミを拾う人たち
以上、今回は、
- ハロウィンっていつのことを言うの?2018年は?
- ハロウィンはいつから日本で流行りだしたの?
- ハロウィンの期間はいつからいつまで?
に関してご紹介しました。
ハロウィンの素朴な疑問は解明出来ましたでしょうか?
ハロウィンについてより詳しく知ることで、ハロウィンパーティーへ参加の意気込みが違ってきますよ^^