目次
  1. 玄関のお正月飾りの結論:飾る日・片付ける日・処分の早見
    1. 飾るのは12月26〜28日、片付けは地域の松の内が目安
    2. まず決めたい順番(時期→飾る場所→処分方法)
  2. 玄関のお正月飾りはいつから飾る?避けたい日
    1. 一般的な飾り始めは12月26〜28日(28日は末広がり)
    2. 12月29日と31日(一夜飾り)を避ける理由
    3. 六曜(大安・仏滅)は気にしなくてよい?
  3. いつまで飾る?片付ける日と地域差
    1. 松の内は1月7日と15日が中心
    2. 地域別の目安(1/7・1/12〜15・1/15・1/20、三重県・沖縄県の例外)
    3. 迷ったときは近くの神社の案内を確認
  4. お正月飾りの種類:門松・しめ飾り・鏡餅の違い
    1. 門松:年神様を迎える目印(松・竹・梅の意味)
    2. しめ飾り:玄関ドアの上部に飾る
    3. 鏡餅:年神様の依り代として玄関や床の間に
  5. なぜ玄関に飾る?意味としめ縄の由来
    1. 年神様をお迎えする目印であり依り代である理由
    2. しめ縄の由来(天岩戸の神話)と結界の役割
    3. しめ飾りの縁起物の意味(裏白・譲葉・橙・南天・扇など)
    4. しめ飾りの種類(玉飾り・輪飾りなど)と太い方の向き
  6. 外したお正月飾りの処分方法
    1. どんど焼き(左義長)に持ち込む手順と注意点
    2. 家庭でごみに出す場合の清め方と包み方
    3. 自宅で燃やしてはいけない理由
  7. 毎年使い回してもいい?
    1. 基本は毎年新しく、松の内後は処分
    2. インテリアとして楽しむ飾りなら使い回せる
  8. 喪中は玄関にお正月飾りを飾ってもいい?
    1. 一般的には控えるが、四十九日後なら差し支えないという考え方も
  9. マンションなど玄関の外に飾れないときは
    1. ドアの内側や靴箱の上でもよい
    2. 小型の門松・輪飾り・リース型を室内向けに使う
  10. 玄関のお正月飾りでよくある失敗チェックリスト

 


玄関のお正月飾りの結論:飾る日・片付ける日・処分の早見

玄関のお正月飾りは、年神様をお迎えするための大切な目印です。

この記事では、飾る時期、片付ける時期、処分の方法をまず早見で整理します。

そのあとで、飾りの種類や意味、使い回し、喪中、マンションでの飾り方まで順番に説明します。

間違った作法で年神様に失礼にならないか、と不安に思う方も多いはずです。ひとつずつ確認すれば、難しいことはありません。

飾るのは12月26〜28日、片付けは地域の松の内が目安

玄関のお正月飾りは、クリスマスのあとの12月26日から28日に飾り始めるのが一般的です。

中でも28日は、末広がりの「八」を含むため、特に縁起がよいとされています。

避けた方がよいとされるのは、12月29日と31日です。

片付ける日は、松の内の終わりが目安になります。関東や九州では1月7日、関西では1月15日と、地域によってずれがあります。

外した飾りは、どんど焼きに持ち込むのが基本です。難しい場合は、清めてから包み、地域のルールに従ってごみに出します。

POINT 飾り始めは12月26〜28日、片付けは住んでいる地域の松の内の終わりが目安です。迷ったときは近くの神社の案内を確認すると安心です。

まず決めたい順番(時期→飾る場所→処分方法)

お正月飾りの準備は、順番を決めておくと迷いません。次の表のように、時期、場所、処分の三つを先に決めるのがおすすめです。

順番 決めること 目安
1 飾る時期 12月26〜28日(28日は末広がり)。29日と31日は避ける
2 飾る場所 門松は出入り口、しめ飾りはドアの上部、鏡餅は玄関や床の間など
3 片付ける日 地域の松の内の終わり(1月7日、15日など)
4 処分の方法 どんど焼きが基本。難しければ清めて包み、ごみに出す

先に処分方法まで考えておくと、片付けの日に慌てずに済みます。

どんど焼きの日程は地域ごとに違うため、早めに確認しておくとよいでしょう。

マンションなど玄関の外に飾れない場合や、喪中の場合は、それぞれ専用の項目で説明します。

玄関のお正月飾りはいつから飾る?避けたい日

お正月飾りを飾り始める日には、昔から伝わる目安があります。

この章では、おすすめの日、避けたい日、六曜との関係を順に見ていきます。

日付の意味を知っておくと、事情で飾る日がずれたときにも落ち着いて判断できます。

一般的な飾り始めは12月26〜28日(28日は末広がり)

玄関のお正月飾りは、クリスマスのあと、12月26日から28日に飾り始めるのが一般的です。

大掃除を終えてから飾る、という流れもふさわしいとされています。

28日は、末広がりの「八」を含むことから、特に縁起がよい日とされています。そのため、28日に飾る方も少なくありません。

古くから、12月13日は「正月事始め」や「松迎え」と呼ばれ、お正月の準備を始める日とされてきました。

この日以降であれば、いつ飾っても問題はないと紹介されています。ただ、まずは26〜28日を目安にすると迷いません。

12月29日と31日(一夜飾り)を避ける理由

避けた方がよいとされるのは、12月29日と31日の二日です。

29日は「二重苦」や「苦を待つ」につながると考えられ、縁起がよくない日とされています。

31日に飾ることは「一夜飾り(いちやかざり)」と呼ばれます。

一夜飾りは、年神様に対して誠意が欠ける行為とされ、避けるべきだと言われています。

日付 考え方
12月26〜27日 大掃除を終えていれば飾ってよい日
12月28日 末広がりの「八」で、特に縁起がよいとされる
12月29日 「二重苦」「苦を待つ」につながるため避ける
12月31日 「一夜飾り」で誠意に欠けるとされるため避ける

仕事の都合などで29日や31日しか空いていない場合は、無理に押し切らず、26〜28日のうちに先に飾っておく段取りを考えてみてください。

早めに飾り始めること自体は、正月事始め以降であれば問題ないとされています。

六曜(大安・仏滅)は気にしなくてよい?

大安や仏滅といった六曜は、中国由来の考え方です。

日本のお正月飾りを飾る際には、気にする必要はないと紹介されています。

それでも気になる場合は、大安の日を選び、仏滅を避けて飾る方法があります。

ただし、六曜を優先して29日や31日に飾ることになってしまっては、本末転倒です。

日付の目安を優先し、そのうえで六曜も合わせられるなら合わせる、くらいの気持ちで十分です。

いつまで飾る?片付ける日と地域差

いつまで飾る?片付ける日と地域差

お正月飾りを片付ける日は、「松の内」が終わる日が目安です。

ただし、松の内の終わりは地域によって違います。

この章では、中心となる二つの日付と、都道府県ごとの目安、迷ったときの確認先を説明します。

松の内は1月7日と15日が中心

松の内とは、お正月事始めから、年神様がお帰りになるまでの期間のことです。

古くは、12月13日から翌年の1月7日までを松の内と呼ぶとも紹介されています。

松の内の終わりは、関東や九州では1月7日、関西では1月15日です。

片付ける日は、全国的には1月7日が多く、次いで15日が多いようです。

1月15日は小正月にあたります。関西では小正月まで飾る、という考え方です。

まずは「7日か15日のどちらか」と覚えておくと整理しやすくなります。

地域別の目安(1/7・1/12〜15・1/15・1/20、三重県・沖縄県の例外)

都道府県ごとの一般的な片付けの日は、次の表のとおりです。

片付ける日 都道府県
1月7日 北海道・岩手県・宮城県・秋田県・福島県・茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県・長野県・静岡県・愛知県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
1月12日〜15日 青森県・山形県・福井県
1月15日 富山県・石川県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県
1月20日 群馬県・岐阜県
片付けない 三重県
旧正月(旧暦の1月1日) 沖縄県

三重県の伊勢地域では、しめ縄を一年中外さない風習があるそうです。

沖縄県は旧正月の文化が残っており、多くの家が旧正月が明けるまでお正月飾りを片付けません。

この表はあくまで一般的な日付です。同じ都道府県の中でも、地域によって松の内の期間は異なります。

迷ったときは近くの神社の案内を確認

自分の地域の正しい日付に迷ったときは、近くの神社のお知らせを確認するのがおすすめです。

神社の掲示や案内には、その地域で行われている習わしが反映されていることが多いと考えられます。

どんど焼きを行う神社であれば、日程もあわせて確認できます。

引っ越しなどで、実家と今の住まいの習わしが違うこともあるでしょう。その場合は、今住んでいる地域の習わしに合わせると考えやすくなります。

家族や近所の方に聞いてみるのも、ひとつの方法です。

POINT 片付ける日は「1月7日」か「1月15日」が中心ですが、地域差があります。表は目安として使い、最終的には近くの神社の案内で確かめましょう。

お正月飾りの種類:門松・しめ飾り・鏡餅の違い

玄関まわりのお正月飾りの代表は、門松、しめ飾り、鏡餅の三つです。

どれも年神様を迎えるための飾りですが、役割と飾る場所が少しずつ違います。

まず、違いを表で確認してみましょう。

種類 主な役割 飾る場所
門松 年神様を迎える際の目印 玄関や門など出入り口の両側
しめ飾り 年神様を迎える目印であり、清浄な区域を示す 玄関ドアや出入り口の上部
鏡餅 年神様の居場所(依り代) 玄関、床の間、神棚など

以下で、一つずつ詳しく見ていきます。

門松:年神様を迎える目印(松・竹・梅の意味)

門松は、玄関や門などの出入り口に置くお正月飾りです。年神様を迎える際の目印の役割を持ちます。

一般的には、3本の竹を中心に、松や梅などを添えて縄でしめた形です。

松は、古くから年神様が宿る木として大切にされてきました。「祀る」に通じるとされ、冬も葉が落ちない常緑樹であることから、誠実な心も意味します。

竹は、成長が速くまっすぐ伸びることから、生命力や長寿、繁栄を表す縁起物です。

梅は、早春に咲いて香りがよいことから、新年の始まりにふさわしい木とされています。紅梅と白梅をセットで飾るのが一般的です。

門松は、玄関や門などの出入り口の両側に一つずつ置くのが一般的です。正面から見て左側を雄松、右側を雌松と呼びます。

しめ飾り:玄関ドアの上部に飾る

しめ飾りは、しめ縄を使ったお正月飾りです。玄関のドアや引き戸、出入り口の上部に飾ります。

しめ縄の下をくぐって神聖な場所に入る、という考え方から、上部に飾るとされています。

年神様を迎える目印であると同時に、その家が清浄な区域であることも表します。

小型の玉飾りや輪飾りは、キッチンや水まわり、車や仕事の道具などに飾り、新年の無事を願うこともあるそうです。

しめ飾りの意味や種類は、あとの章で詳しく説明します。

鏡餅:年神様の依り代として玄関や床の間に

鏡餅は、大小二つの餅を重ねたものです。年神様の「依り代」と呼ばれる居場所を意味します。

玄関や床の間、神棚などに飾るのが一般的です。年神様を招きたい場所に飾ってよいとされ、家の中に複数置いても構いません。

大小の餅は、月と日、あるいは陰と陽を表すとされ、円満に年を重ねる願いを込めて重ねます。

丸い餅は、神事に用いる八咫鏡と同じ形であることから、鏡餅と呼ばれます。

鏡餅は年神様の依り代ですから、にぎやかな場所や、ほこりやごみのある場所、人の息がかかる場所は避けて、丁寧に置きましょう。

なぜ玄関に飾る?意味としめ縄の由来

なぜ玄関に飾る?意味としめ縄の由来

お正月飾りを玄関に飾るのには、きちんとした理由があります。

理由を知っておくと、飾り方や片付け方も納得して選べるようになります。

この章では、玄関に飾る理由、しめ縄の由来、縁起物の意味、しめ飾りの種類を説明します。

年神様をお迎えする目印であり依り代である理由

お正月は、もともと年神様を家にお迎えして祀るお祝いの行事です。

年神様は、お正月様とも呼ばれます。元旦にやって来て、厄を払い、家に福をもたらすと言われる、五穀豊穣の神様です。

古くから米や野菜を育てて暮らしてきた日本では、年神様は元旦に山から下りてくると考えられていました。

家の入り口である玄関のお正月飾りは、年神様に「お迎えする準備ができています」と伝える目印です。

あわせて、神様が家にいらっしゃる間の依り代でもあると考えられています。

しめ縄の由来(天岩戸の神話)と結界の役割

しめ縄の由来には諸説あります。古事記や日本書紀に出てくる「天岩戸」の神話をルーツとする説が一般的です。

太陽の神である天照大神が、天岩戸に隠れてしまい、世界が闇に包まれました。

困った神々が岩の外で楽しく騒ぐと、様子が気になった天照大神が顔を出しました。

そこで、再び隠れないように天岩戸にしめ縄を張ると、世界は明かりを取り戻したと伝えられています。

しめ縄は、神聖な場所を示す目印です。玄関に飾るしめ縄は、家の中に不浄なものが入らないようにする、結界のような役割を果たすと考えられています。

こうしてしめ縄を飾ることで、年神様に安心して家に滞在していただける、というわけです。

しめ縄の内側は神聖で清浄な場所なので、魔よけの意味も込められているとされます。

しめ飾りの縁起物の意味(裏白・譲葉・橙・南天・扇など)

しめ飾りには、さまざまな縁起物があしらわれています。主な意味は次のとおりです。

縁起物 込められた意味
紙垂(しで) 神聖で清浄な場所の区切りを表す
御幣(ごへい) 紅白または白の紙を折ったもので、災難の抑制や繁盛の祈願を表す
裏白 裏まで白い気持ちで新年を迎え、長寿を願う
譲葉(ゆずりは) 新しい葉が出てから古い葉が落ちることになぞらえ、家系が代々続くことを願う
橙(だいだい) 「代々」に通じ、家が大きく繁栄することを願う
南天 「難を転じて福をなす」に通じ、縁起のよさを表す
扇 末広がりの形から、末長い家の繁栄を象徴する
昆布 「よろこんぶ」に通じ、お祝いを表す
水引 良いことがあるようにと願う

裏白は、対になる葉が夫婦和合を表すとも言われます。

どの縁起物にも、家族の幸せや繁栄を願う気持ちが込められています。

しめ飾りの種類(玉飾り・輪飾りなど)と太い方の向き

しめ縄にはいくつかの種類があります。主なものを見てみましょう。

  • ごぼう注連・大根注連:ワラを束ねてねじったしめ縄です。一方が細く、もう一方が太くなっています。大根注連は、ごぼう注連よりさらに太いのが特徴です。
  • 前垂注連:均一な太さの細い縄に、ワラの飾りと紙垂を垂らしたものです。神社や神棚、軒下などでよく見かけます。
  • 玉飾り:太いしめ縄を輪にして、ワラの束と縁起物を飾ったものです。玄関先に飾る定番のタイプです。
  • 輪飾り:玉飾りをよりシンプルにした、小ぶりなしめ飾りです。玄関のほか、水まわりや部屋の中にも使われます。

ごぼう注連や大根注連には、飾る向きの決まりがあります。「左は神聖、右は俗世」という神道の考え方から、太い部分を右側にするのが一般的です。

神様(内側)から見て左が神聖なので、人(外側)から見ると太い部分が右になります。少しややこしいですが、逆向きにならないよう注意しましょう。

ただし、出雲大社や伊勢神宮のある地域では、太い部分を左にする風習があるなど、地域差もあるようです。

▶ 動画で確認:しめ飾りと年神様の意味を解説

稲わらのしめ飾りを作る事業者が、しめ縄は年神様を迎える目印であり、場を清める意味があると語る動画。玄関に飾る理由を扱う節で、作り手の視点から意味を裏づける。

出典:南魚沼チャンネル「年神様を迎える正月飾り 【竹治郎】」(YouTube・約3分)

外したお正月飾りの処分方法

役目を終えたお正月飾りは、感謝の気持ちを込めて処分します。

基本はどんど焼きに持ち込む方法です。難しい場合は、家庭で清めてからごみに出す方法もあります。

自分の地域や都合に合わせて選びましょう。

どんど焼き(左義長)に持ち込む手順と注意点

どんど焼きは、役目を終えたお正月飾りや、古いお札、お守りなどを、神社やお寺で清めて燃やし、天にお帰りいただく火祭りです。

どんと焼き、お焚き上げ、左義長(さぎちょう)とも呼ばれます。地域によっては、道祖神祭や鬼火たきなどの呼び名もあります。

小正月にあたる1月15日に行われることが多いですが、地域によっては前後の日に行われます。

持ち込む前に、プラスチックや針金などの燃えないものは外しておきましょう。橙などの食べ物も取り除いてから持っていきます。

いつ、どこで行われているかは、住んでいる地域で確かめる必要があります。神社や地域のルールを確認し、マナーを守って参加しましょう。

どんど焼きに行けないときは、神社の納札所で引き取ってもらえる場合もあります。神社によってルールが異なるため、事前の確認が必要です。

家庭でごみに出す場合の清め方と包み方

地域でどんど焼きをしていない場合や、都合が合わない場合は、自分でごみに出します。

どんど焼きと同じように、しっかりお清めをしてから処分しましょう。手順の例は次のとおりです。

  1. 白い布や新聞紙など、大きめの紙の上にお正月飾りを置きます。
  2. 塩を振って清めます。
  3. 白い布や新聞紙で包みます。
  4. 他のごみと混ぜず、新しいごみ袋に入れて出します。

塩を振る順番は、「右・左・真ん中」と紹介する情報もあれば、「左・右・左」と紹介する情報もあります。

決まった一つの正解があるわけではなさそうですので、ご家庭や地域の習わしに合わせて構いません。

ごみ収集に出すときは、お住まいの自治体のルールに従って正しく分別してください。

ほかのごみと一緒に入れることが気になる場合は、お正月飾りを別の袋に分けるとよいでしょう。

お正月飾りの処分を代行するサービスを行っている企業もあるそうです。気になる方は調べてみてください。

自宅で燃やしてはいけない理由

お焚き上げをまねて、庭などで自分で燃やしたくなるかもしれません。

自宅でのお焚き上げは厳禁です。

平成13年から、自宅で生活ごみを燃やす、いわゆる野焼きは法律で禁止されているためです。

お正月飾りを丁寧に扱いたい気持ちは大切ですが、燃やす場合は神社などのどんど焼きにお願いしましょう。

自分で処分する場合は、塩などで清めて包み、ごみに出す方法が安心です。

▶ 動画で確認:神主が語る正月飾りの処分方法

現役の神主が、正月飾りは神社の納め所で断られることが多く、家庭で処分してよいと説明する動画。神社の対応は地域や社で異なるため、処分の節に専門家の声として添える。

出典:宮崎神社の神主はるちゃんねる「【重要】お正月飾りの処分方法 現役神主が教えます」(YouTube・約3分)

毎年使い回してもいい?

毎年使い回してもいい?

「まだきれいなのにもったいない」と感じて、使い回したくなることもあるでしょう。

基本的な考え方と、使い回せるケースを分けて整理します。

飾りの性格によって答えが変わる点がポイントです。

基本は毎年新しく、松の内後は処分

お正月飾りは、毎年新しいものを用意するのが基本です。昨年のものを使い回すのは避けた方がよいとされています。

松の内を過ぎたら、その年のお正月飾りは処分します。

お正月飾りは、年神様をお迎えしておもてなしするための神具だからです。

特に門松は、神聖な木である松を使った、年神様をお迎えするための神具とされています。

神具を使い回すことは、年神様に失礼にあたると考えられています。

新たな気持ちで一年を始めるためにも、毎年新しい飾りを用意し、年神様を敬いましょう。

インテリアとして楽しむ飾りなら使い回せる

古くは神具とされてきたお正月飾りですが、近年はインテリアの一部として飾る家庭も増えています。

たとえば、木彫りの鏡餅や、リースやスワッグの形をした洋風のしめ飾りなどがあります。

こうした、インテリアとして楽しむ飾りであれば、翌年以降に使い回しても問題ないとされています。

使い回す場合は、きれいな状態を保てるよう、次のように保管するとよいと紹介されています。

  • 汚れやほこりを、きれいな布でやさしくふき取る
  • 晴れて乾燥した日に、風通しのよい場所で虫干しする
  • 光を通さない不透明なケースや、新聞紙で包んで収納する
  • 除湿剤などで湿気を抑える(防虫剤は種類を混ぜず1種類だけ使う)

保管場所は、湿気がこもる場所、乾燥しすぎる場所、直射日光が当たる場所を避けるのがよいそうです。

年神様をお迎えするための飾りと、インテリアとして楽しむ飾りを区別して考えると、迷いにくくなります。

喪中は玄関にお正月飾りを飾ってもいい?

家族や親族に不幸があった年は、お正月飾りをどうするか悩む方が多いものです。

ここでは、一般的な考え方と、それぞれの事情に合わせて判断する方法をまとめます。

喪中の過ごし方は、家庭や地域の風習によって考え方が異なる場合もあります。

一般的には控えるが、四十九日後なら差し支えないという考え方も

家族や親族を亡くしてから一周忌までの喪中の期間は、お祝い事を自粛します。そのため、新年を祝うお正月飾りも控えるのが一般的です。

ただし、四十九日の法要を終えて、忌中が明ければ差し支えない、とする考え方もあります。

どちらが正しいと一つに決めるものではなく、それぞれの風習に従うのがよいとされています。

迷ったときは、家族や親族とよく話し合ってみてください。

地域の習わしに詳しい方や、菩提寺などに相談するのもひとつの方法です。

POINT 喪中は控えるのが一般的ですが、四十九日の法要を終えて忌中が明ければ差し支えないという考え方もあります。家族で話し合って決めましょう。

マンションなど玄関の外に飾れないときは

マンションなどでは、玄関の外に飾りにくいと感じることもあるでしょう。

そのような場合でも、お正月飾りを諦める必要はありません。

室内での飾り方にも、きちんとした考え方があります。

ドアの内側や靴箱の上でもよい

門松を玄関ドアの外に置けないときは、内側に置いても構わないとされています。

靴箱の上などに置く方法もあります。

しめ飾りも、年神様を迎える目印という意味を大切にしながら、玄関の内側の見える位置に飾る方法が考えられます。

鏡餅は、もともと玄関や床の間、神棚などに飾るものです。屋内に飾ることを前提としたお正月飾りですので、場所の心配は少ないでしょう。

大切なのは、年神様をお迎えしたいという気持ちです。環境に合わせた飾り方でも、失礼にはあたらないと考えられています。

小型の門松・輪飾り・リース型を室内向けに使う

近年は、インテリアのように飾れる小型の門松もあります。靴箱の上などに置きやすい大きさです。

輪飾りは、玉飾りをよりシンプルにした小ぶりなしめ飾りで、玄関のほか、水まわりや部屋の中にも使われます。

リースやスワッグのような形のしめ飾りを、リビングなどに飾る家庭も増えています。

飾り 室内での使い方
小型の門松 靴箱の上などに置く
輪飾り 玄関や水まわり、部屋の中に飾る
リース型のしめ飾り リビングなどにインテリアとして飾る

先ほど説明したとおり、インテリアとして楽しむ飾りは、使い回しても問題ないとされています。

ご自宅の環境に合う形を選んでください。

玄関のお正月飾りでよくある失敗チェックリスト

ここまでの内容をもとに、うっかりしがちな点をチェックリストにまとめました。

飾る前と片付ける前に、一度見返してみてください。

特に、29日と31日に飾ってしまうこと、自宅で燃やしてしまうことは、あとから気づいても取り返しにくい失敗です。

  • □ 12月29日や31日に飾ろうとしていないか。26〜28日を目安にしましょう。
  • □ 六曜を気にしすぎて、飾る日をずらしていないか。六曜は気にしなくてよいとされています。
  • □ 片付ける日を、自分の地域の松の内で確認したか。迷ったら近くの神社の案内を見ましょう。
  • □ ごぼう注連や大根注連の太い方を、右側(外から見た向き)にしているか。地域差もあるので、迷ったら地域の習わしに合わせます。
  • □ 門松を出入り口の両側に、しめ飾りをドアの上部に飾っているか。外に置けない場合は内側でも構いません。
  • □ 鏡餅を、にぎやかな場所やほこりのある場所に置いていないか。
  • □ 神具としての飾りを、使い回そうとしていないか。インテリアの飾りは使い回せます。
  • □ どんど焼きに持ち込む前に、プラスチックや針金、橙などの食べ物を外したか。
  • □ 自宅で燃やそうとしていないか。野焼きは法律で禁止されています。
  • □ ごみに出す場合、塩で清めて包み、他のごみと分けて出したか。自治体の分別ルールにも従いましょう。
  • □ 喪中の場合、家族や親族と飾るかどうかを話し合ったか。

すべてを完璧にこなそうと気負う必要はありません。

年神様をお迎えしたい、一年の無事を願いたい、という気持ちがいちばん大切です。

この記事を目安に、無理のない形で、ご家庭に合ったお正月の準備を進めてみてください。