正月の食べ物の全体像|大晦日から三が日の流れ
お正月の食べ物は、大晦日に年越しそば、元旦にお雑煮とおせち、その後は残ったおせちと餅料理、手軽な食事で三が日を過ごすというのが大きな流れです。
この記事では、それぞれの料理の意味や作り方、地域ごとの違い、余った餅の食べ方までをまとめました。
「何を用意すればいいのか」「自分の家のやり方は普通なのか」といった迷いを、順番にほどいていきます。
お正月は、新しい年の神様である年神様をお迎えする行事だと考えられています。
年末の大掃除や年越しそば、お正月飾り、お雑煮、おせち料理、初詣などは、その年神様をお迎えするために行われるようになったものです。
食べ物にもそれぞれ理由があるため、意味を知ってから食べると、いつもの食卓が少し特別に感じられます。
大晦日は年越しそば、元旦はお雑煮とおせち
大晦日は年越しそばで一年を締めくくります。
元旦の朝は、お雑煮とおせち料理を囲むのが定番です。
三が日のあいだは、おせちを少しずつ食べながら、餅料理や鍋、うどん、寿司などを組み合わせて過ごすご家庭が多く見られます。
三が日の食事を尋ねた掲示板でも、「お雑煮とおせち」を挙げる声が多く、そこにお餅や刺身、お寿司、鍋などを組み合わせる家庭が見られました。
全部を特別なごちそうにしなくても、お雑煮とおせちだけ押さえれば、お正月らしさは十分に出せます。
| 日 | 定番の食べ物 | ひとこと |
|---|---|---|
| 大晦日 | 年越しそば | 年が変わる前に食べ終えるのがおすすめ |
| 元旦 | お雑煮・おせち | 新年最初の食事として楽しむ |
| 2日・3日 | 残りのおせち・餅料理・鍋や麺など | 手軽な料理を混ぜて無理なく |
家庭によっては、お雑煮を三が日の毎朝食べるところもあります。
「朝はお雑煮、昼と夜は普段どおり」という過ごし方も珍しくありません。
年越しそばを食べる理由
年越しそばの由来には諸説ありますが、始まりは江戸時代とされています。
ひとつは商家の風習です。忙しい月末の晦日に、食事を簡単に済ませるためにそばを食べていたものが、のちに年越しそばになったと言われています。
もうひとつは縁起担ぎです。そばは細長いことから、長寿や健康を願う縁起物とされてきました。
また、そばはうどんより切れやすいことから、「一年の不運を断ち切って新年を迎える」という意味も込められています。
年が変わるまでに食べないと縁起が悪いとされることもあるため、除夜の鐘が鳴り始める前に食べ終えるのがおすすめです。
もちろん、あたたかいかけそばでも、ざるそばでも、お好みで構いません。
地域によっては、大晦日の夜を「年とり」と呼んでごちそうを食べるところもあります。
たとえば宮城県の登米市では、大晦日に子持ちナメタガレイの煮付けやタラ汁、茶碗蒸しを食べる家庭があります。
年越しの食事は、そば一杯だけの家庭から、ごちそうを囲む家庭まで幅があります。
▶ 動画で確認:年越しそばを食べる理由を専門家が解説
歳時記×食文化研究所の北野智子さんが、年越しそばの縁起や地域ごとの違いを約2分で解説します。細く長い、切れやすいという由来が本文の説明と重なるため、この節に置きます。
出典:ウェザーニュース「日本人は、なぜ年越しそばを食べるのか?各地のそばに込められた意味とは」(YouTube・約2分)
おせち料理の定番と込められた意味
おせち料理は、もともと節句の日に神様へお供えする「御節供料理」のことでした。
節句は一年に何度もありますが、そのなかでも特に大切なお正月のものだけが残り、現在のおせちになったと言われています。
年神様にお供えした縁起のよい料理を家族で分け合い、新しい一年の健康と幸せを願うのが、おせちを食べる意味です。
おせちを食べる理由としては、神様にお供えしたものを一緒にいただいて御利益にあずかること、神様を迎える時期にせわしなくしないこと、台所仕事を休めることなどが挙げられます。
濃いめの味つけや保存のきく料理が多いのも、正月にゆっくり過ごすための工夫だと考えられています。
▶ 動画で確認:江戸時代のおせちを史料から再現
『料理物語』などの史料をもとに、黒豆・田作り・数の子・煮しめなど九品の江戸のおせちを再現した動画です。おせちの成り立ちと意味を解説する節の、歴史的な裏づけとして置きます。
出典:歴史再現めし REKISHI MESHI「江戸時代の正月料理?当時のおせち料理をレシピ通りに再現してみた」(YouTube・約18分)
おせちの5つの分類と品数の考え方
おせち料理は、大きく「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮しめ(煮物)」の5つに分けられます。
この分け方を知っておくと、何を用意すればよいかがぐっと整理しやすくなります。
- 祝い肴:黒豆・数の子・田作りなど、お祝いの席の酒の肴になる品
- 口取り:伊達巻・栗きんとん・かまぼこ・昆布巻きなど、甘みのある華やかな品
- 焼き物:鯛・ぶり・海老など、魚介の焼き物
- 酢の物:紅白なます・酢れんこん・菊花かぶなど
- 煮しめ(煮物):筑前煮やお煮しめなど、根菜をたっぷり使った品
品数は、地域や家庭によって違いますが、20〜30種類用意するのが一般的と言われています。
また、偶数は2で割れてしまうことから、昔から縁起がよいとされる奇数にするとよいとも言われます。
重箱に詰める場合は、五段重なら一の重に祝い肴、二の重に口取りと酢の物、三の重に焼き物、与の重に煮しめを詰め、五の重は神様からの福を詰めるために空にしておく、という考え方があります。
三段重や四段重では、祝い肴と口取りを一の重にまとめ、酢の物と焼き物を同じ段に入れるなど、段数に合わせて組み替えます。
家庭で用意するときは、まずは「各分類から1〜2品ずつ」を目安にすれば、無理なく形になります。
実際に自宅で用意されたおせちの品を調べた全国調査では、用意率の上位にかまぼこ、お雑煮、黒豆、伊達巻、数の子、栗きんとん、昆布巻き、海老、紅白なます、煮しめが並びました。
迷ったら、この定番から選べば外れにくいでしょう。
祝い肴三種(黒豆・数の子・田作り)の意味
祝い肴三種は、おせちの中心になる三品です。
関東では「数の子・黒豆・田作り」、関西では「数の子・黒豆・たたきごぼう」が一般的とされています。
黒豆は、「まめに働けるように」「元気で働けるように」という健康や勤勉の願いを表します。
黒色が邪気を払う色とされることから、魔除けの意味も込められています。
数の子は、ニシンの卵を塩漬けや乾燥にしたものです。
たくさんの卵が並ぶ様子から、子だくさんや子孫繁栄を意味します。
ニシンが「二親」に通じることから、両親の健康や長寿を願う意味もあります。
田作りはカタクチイワシの稚魚で、「ごまめ」とも呼ばれます。
かつてイワシが田畑の肥料に使われ、田んぼが豊作になったことから、豊作を祈る意味があります。
尾頭付きであることも、縁起のよい点とされています。
伊達巻・栗きんとん・かまぼこ・紅白なますの意味
口取りと酢の物の代表的な四品にも、それぞれ願いが込められています。
伊達巻は、卵で作る柔らかく甘い品です。巻物のような形から、学業成就の意味があるとされています。
伊達ものの着物のように華やかな見た目から、この名前が付いたと言われています。
栗きんとんは、黄金色の見た目を金塊や小判に見立て、金運上昇を願う料理です。
栗は山の幸の代表で、「勝ち栗」とも呼ばれ、豊かさを表す食べ物とされています。
かまぼこは、半月の形が初日の出に見立てられます。
紅白の紅は「慶び」と「魔除け」、白は「神聖」と「清浄」を表すとされています。
全国調査でも、おせちの品として最も用意されていたのはかまぼこでした。
紅白なますは、にんじんと大根で作る酢の物です。
どちらも根菜なので「根を張るように」という願いがあり、紅白の色合いは祝い事の水引を連想させます。
煮しめの具材(れんこん・里芋・くわいなど)の意味
煮しめは、根菜などをひとつの鍋で煮含める料理で、具材のひとつひとつに意味があります。
ひとつの鍋で多くの具材を煮ることから、家族が仲良く暮らすことを表すとも言われます。
- れんこん:穴が空いていて先を見通せることから、見通しのよい一年を願う
- 里芋:種芋から子芋、孫芋が増えることから子孫繁栄。丸い形は家族円満を表す
- くわい:大きな芽が出ることから「めでたい」に通じ、立身出世を願う
- たけのこ:天に向かって早く伸びることから、立身出世や幸運を伸ばす意味
- 手綱こんにゃく:手綱を締めて心を引き締める意味。結び目は良縁や夫婦円満を表す
くわいを角形や八角形に切ると、万年生きるとされる亀を表し、長寿の願いも重なります。
全部そろえるのが難しければ、れんこん・里芋・にんじん・しいたけなど、手に入りやすい具材だけでも十分です。
鶏肉を入れた筑前煮のような煮物は、おせちの煮しめとしてもよく作られます。
おせちの簡単レシピ|手作りしやすい品から

おせちは難しそうに見えますが、工程がシンプルな品もたくさんあります。
全部を手作りする必要はなく、作りやすい品だけ手作りして、あとは買い足したり、かまぼこのように切って並べるだけの品を組み合わせたりする方法が気軽です。
ここでは、初めてでも挑戦しやすい品から順番に、作り方のポイントを紹介します。
分量や加熱時間は、お使いの鍋やレシピに合わせて調整してください。
黒豆・田作り・紅白なますの作り方のポイント
黒豆は、黒豆、水、砂糖、しょうゆ、塩といった身近な材料で作れます。
手間というより「時間」がかかる料理で、作る時間の目安は約1日とされています。
豆を水に浸けてから、弱火でことこと煮含めると、ふっくら仕上がると紹介されています。
煮ている途中は、豆が煮汁から出ないように水を足しながら進めると安心です。
田作りは、ごまめを空煎りして香ばしくしたあと、砂糖、しょうゆ、みりん、水を煮詰めたたれに絡めて作ります。
作る時間の目安は約30分です。電子レンジで作るレシピもあります。
ごまめの代わりに煮干しを使う作り方もあるので、手に入りやすいほうを選べます。
ごまやピーナッツを加えると、食感が楽しくなります。
紅白なますは、大根とにんじんを細切りにし、塩をふってしんなりさせてから、酢と砂糖で和えます。
約20分で作れる手軽な一品で、人気のお正月レシピでも上位に入っています。
水気をしっかり絞ると、味がぼやけにくくなります。
干し柿やレモン汁を加えるアレンジもあり、酸味がやわらかくなります。
伊達巻はフライパンや卵焼き器でも作れる
伊達巻は、専用の道具がなくても、フライパンや卵焼き器で作れます。
卵焼き器を使うレシピは約15分で作れるものもあり、ミニサイズなら一度に少量だけ作れます。
基本の材料は、卵、はんぺん、砂糖、酒、塩、サラダ油などです。
はんぺんと卵をなめらかになるまでよく混ぜるのが、きれいに仕上げるポイントです。
焼くときは弱火でじっくり火を通し、表面が乾いてきたら巻きすで巻いて形を整えます。
焼き色が付きすぎないよう、火加減には気を付けてください。
フライパンで焼く伊達巻は、時間をかけて丁寧に作るタイプのレシピもあります。
はじめてなら、小さく作れる卵焼き器のレシピを選ぶと失敗しにくいと思います。
巻きすがなければ、清潔なタオルやクッキングシートで代用する方法もあります。
栗きんとん・煮しめ・たたきごぼうの手順
栗きんとんは、さつまいもをやわらかく煮てつぶし、甘みをつけて栗と和えます。
さつまいもの皮を厚めにむいて水にさらすと、きれいな黄金色になります。
熱いうちにつぶすと、なめらかに仕上がります。
煮しめは、にんじん、里芋、れんこん、絹さや、しいたけ、こんにゃくなどを使う基本の作り方が、約50分で紹介されています。
- 具材を食べやすい大きさに切り、里芋やれんこんは下ごしらえをする
- かたい根菜から順に鍋に入れ、だしと調味料で煮る
- 火が通ったら火を止めて、そのまま冷まして味を含ませる
- 絹さやなどの青みは、別にゆでて最後に添える
冷ます時間が味をなじませるコツです。前日に作っておくと、当日が楽になります。
たたきごぼうは、ごぼうをゆでて叩き、味をしみ込ませる料理です。
約30分で作れるとされ、江戸時代の書物にも記載がある歴史のあるおせちです。
ごぼうを叩くことで味がなじみやすくなり、ごまの風味を合わせることも多いです。
お雑煮の作り方と地域による違い

お雑煮は、おせちと並んでお正月に欠かせない一品です。
地域や家庭によって、味つけも具材も大きく違うのが特徴です。
この章では、元旦に食べる由来、基本の作り方、関東と関西の違いを順に見ていきます。
自分の家のお雑煮と比べながら読むと、新しい発見があるかもしれません。
お雑煮を元旦に食べる由来
お正月にお雑煮を食べる文化は、平安時代に始まったと言われています。
餅は古くから、お祝いの日である「ハレの日」にいただくおめでたい食べ物でした。
年神様に供えた餅や野菜を、その年の最初に汲んだ「若水」に入れ、新年最初に起こした火で煮込んで食べたのが由来とされています。
年神様が宿った餅をお雑煮でいただくことには、新しい年を健康で健やかに過ごせるようにという願いが込められています。
おせちが「お供えを分かち合う料理」なら、お雑煮は「年神様の力をいただく料理」とも言えそうです。
お雑煮はおせち料理の一品として数えられることもあり、全国調査でも用意率の2位でした。
基本のお雑煮の作り方(関東風・白だし・白みそ)
お雑煮には、作り方のタイプがいくつかあります。
ここでは、作りやすい「関東風」「白だし」「白みそ」の三つを紹介します。
作る時間の目安は約30分です。
- だしを温め、しょうゆや塩、酒で味を調える
- 鶏もも肉、にんじん、大根、小松菜などの具材を煮る
- 餅を別に焼くか、やわらかく煮る
- お椀に餅と具材を盛り、汁を注ぐ
白だしのお雑煮は、白だしを使うので味が決まりやすく、約20分でできるレシピがあります。
鶏もも肉や青菜を入れても、ベーコンなど身近な食材を加えても、おいしくまとまります。
初めての方でも失敗しにくい作り方です。
白みそ雑煮も、約20分で作れるレシピが紹介されています。
だしに白みそを溶き入れ、やさしい甘みのある汁に仕上げます。
みそは煮立たせすぎず、最後に溶くと風味が残りやすいです。
忙しい朝には、電子レンジで作るお雑煮のレシピもあり、約5分で作れるものも紹介されています。
お餅は焼く、ゆでる、汁の中で煮るなど、お好みの方法で構いません。
関東と関西、餅や具材・味つけの違い
お雑煮は、関東風と関西風を比べると、味つけと具材に違いが見えます。
| 項目 | 関東風 | 関西風 |
|---|---|---|
| 汁 | すましが基本 | 白みそ仕立てが知られる |
| 具材 | 鶏肉や青菜、根菜など | 根菜や餅を中心にした具材 |
| 味の印象 | だしの香りが引き立つ | まろやかで甘みがある |
餅や具材の種類は、同じ地方のなかでも家庭によって分かれます。
お雑煮に使われる肉は、ほぼ鶏肉だと言われています。
これは、おせちが魚中心であることとも通じ、昔から正月に食べる肉が選ばれてきた背景があるようです。
実家と嫁ぎ先、あるいは出身地の違うパートナーとでお雑煮が違うことも、よくある話です。
無理にどちらかに合わせず、毎年交互に作ってみるのも楽しい方法です。
地域ごとの正月料理の違い
正月料理は、お雑煮だけでなく、おせちの品にも地域差があります。
その土地いちばんのごちそうがお正月に並ぶことも多く、食卓はとても個性的です。
ここでは、全国調査で見えた東西の違いと、各地の具体的な食卓を紹介します。
ご自身の地域と比べながら、「うちのお正月」を見つめ直してみてください。
おせちの品に見える東西差(伊達巻・たたきごぼうなど)
全国でおせちの用意率を調べた調査では、都道府県ごとに品の出現率が異なることがわかっています。
とくにはっきり東西に分かれた品を見てみましょう。
- 伊達巻:全国での用意率が高く、はっきりとした東高西低の分布
- だし巻き・厚焼き玉子:西日本と中部地方で用意率が高い、穏やかな西高東低
- 栗きんとん:東西の差は伊達巻より穏やか
- 栗の甘露煮:西日本と中部地方の西側で高い、西高東低
- きんぴらごぼう:穏やかな東高西低
- たたきごぼう:圧倒的な西高東低
つまり、関西以西ではたたきごぼうがよく食べられ、東日本ではあまり並ばないということです。
祝い肴三種が、関東では田作り、関西ではたたきごぼうというのも、この傾向と重なります。
同じ卵料理でも、東では伊達巻、西ではだし巻きが選ばれやすいなど、少しずつ好みが違うのはおもしろい点です。
こうした分布は目安であり、地域のなかでも家庭ごとの違いは大きいです。
各地の正月の食卓(宮城の餅づくし・茶碗蒸し、新潟ののっぺ、博多のがめ煮など)
各地の食卓を見ると、地域らしさがよくわかります。
宮城県の北部から岩手県南部は、餅の文化が根づいた地域と言われています。
三が日は朝から餅づくしで、あんこ餅、お雑煮、くるみ餅、ごま餅、納豆餅、きな粉餅、えび餅、砂糖しょうゆなどが並びます。
登米市では、大晦日から三が日まで茶碗蒸しを食べる家庭があります。
具は鶏肉、かまぼこ、ナルト、長芋、高野豆腐、たけのこ、ぎんなん、しいたけ、海老、セリなどで、とても具だくさんです。
新潟県では、のっぺと松前漬けが定番です。
お正月の朝は、大晦日の残り物にお雑煮を足して餅を食べる家庭もあります。
博多では「がめ煮」が定番です。
鶏肉、里芋、れんこん、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、にんじん、ごぼうなどをことこと煮た料理です。
京都の元旦には、お茶に梅と昆布を入れる「福沸かし」や、にらみ鯛が登場する家庭があります。
実家ごとの味を比べるのも、お正月ならではの楽しみです。
余ったお餅のアレンジ料理とぜんざい・おしるこ

お雑煮を食べても、お餅が余ってしまうことはよくあります。
飽きずに食べ切るコツは、「甘い味」と「しょっぱい味」、「和風」と「洋風」を交互に挟むことです。
お餅は、お正月のあいだ毎日食べても、味つけを変えれば新鮮に感じられます。
まずは王道の甘味、ぜんざいとおしるこから見ていきましょう。
ぜんざい・おしるこの作り方
ぜんざいやおしるこは、あずきの甘い汁に餅を入れた、お正月の定番の甘味です。
ゆであずき缶を使えば、あずきを煮る手間がなく、短時間で作れます。
- 鍋にゆであずきと水、ひとつまみの塩を入れて温める
- 餅を焼くか、ゆでる
- お椀に餅を入れ、あずきの汁を注ぐ
少量の塩を加えると、甘さが引き立つとされています。
レンジを使って作る簡単なおしるこのレシピも紹介されており、栗の甘露煮を加えると華やかになります。
こしあんと水、塩で作るおしるこに、栗の甘露煮を合わせるアレンジもあります。
手作りしたいときは、圧力鍋で作るぜんざいや、粒あんを手作りするレシピもあります。
あずきの粒を残すか、なめらかにするかで、好みが分かれます。
洋風のアレンジとして、アボカドを加えたぜんざいも紹介されています。
和風から洋風まで、飽きない餅アレンジ
餅は、焼いて味つけするだけでも、バリエーションが広がります。
代表的なアレンジを、系統別にまとめました。
| 系統 | アレンジ例 |
|---|---|
| 甘い和風 | きな粉もち、みたらし団子風、あずきのぜんざい |
| しょっぱい和風 | 磯辺焼き、揚げ出し餅、揚げ餅のおろし煮、油揚げのねぎ餅はさみ焼き |
| 洋風 | もちピザ、餅とポテトのチーズグラタン、ベーコンとチーズの包み揚げ |
| 中華・韓国風 | 餅の麻婆チーズ焼き、トッポッキ風、豚肉巻き |
| ご飯もの | 餅入りけんちん汁、山菜おこわ |
餅の豚肉巻きは、薄切り肉で餅を巻いて焼き、しょうゆ、酒、砂糖で味つけする10分ほどの料理です。
フライパンで作るもちピザは、ピザソースにピーマンやトマト、チーズをのせるだけで、洋風の気分になれます。
けんちん汁に餅を入れれば、具だくさんの汁物が主食にもなります。
電子レンジで作るいなり餅のような、おやつにもなる手軽な品もあります。
お雑煮に飽きたときは、みたらし団子風にするのも手軽な方法です。
切り餅に片栗粉をまぶし、しょうゆ、みりん、砂糖で作るたれを絡めます。
おせち以外の三が日の食事|簡単に済ませる例
おせちだけで三が日を乗り切るのは、意外と大変です。
お正月は料理をする人にとっても休みたい時期なので、手軽な食事を上手に混ぜることが大切です。
おせちを少しずつ食べながら、餅や麺、鍋を挟むのが、多くのご家庭の工夫です。
この章では、日ごとの組み立て方の例、手軽な料理、選び方のチェックリストを紹介します。
三が日の食事の実例(日ごとの組み立て)
三が日の食事は、家庭ごとに本当にさまざまです。
よく見られるパターンを、日ごとに整理してみました。
- 1日:朝はお雑煮とおせち、昼はおせちの残りやそば、夜はすき焼きや刺身、寿司
- 2日:朝はお雑煮やお餅、昼はうどん、夜は鍋や鉄板料理
- 3日:残りのおせちとご飯、夜は冷蔵庫の残りで作る鍋や雑炊
「1日と2日はおせち、3日からは普通の食事」という家庭も多くあります。
おせちは1〜2日で食べ切れる量だけ用意するという考え方もあります。
三が日の朝は毎日お雑煮、昼と夜は通常どおりという家庭もあります。
餅料理を軸にするなら、たとえば次のような一日になります。
- 朝:お雑煮
- 昼:焼き餅のきな粉や磯辺焼き
- 夜:餅入りの鍋や、けんちん汁
3日目の夜は、あっさりした鍋や雑炊で胃を休めるという声もあります。
初詣や初売りのついでに外食を挟み、料理の負担を減らす家庭もあります。
手軽な正月料理(手巻き寿司・うどん・鍋・雑炊など)
おせち以外でも、お祝いの気分を出せる料理はたくさんあります。
お正月のレシピとして人気が高いのは、ほったらかしチャーシュー、紅白なます、手巻き寿司、バラちらし、かけうどんなどです。
手巻き寿司は、具材を並べて各自で巻くだけなので、盛り上がりやすく、準備も簡単です。ツナ缶を使えば、約60分で用意できます。
バラちらしは約30分で作れる、華やかな一品です。
かけうどんは約15分で作れ、疲れた日のお昼に向いています。
鍋は、具材を切って煮るだけで、家族みんなで食べられます。
残りのおせちの具材を鍋に入れ、最後に雑炊にする使い方もあります。
ほったらかしチャーシューや鶏ハムのような、ほぼ放置で作れる肉料理も、食卓を華やかにしてくれます。
かまぼこの飾り切りや、ちくわで作る門松のような、手軽な飾りの工夫もあります。
おせちの重箱がなくても、これらを並べればお正月らしい食卓になります。
状況別の選び方チェックリスト
最後に、状況別に何を選べばよいかをまとめます。
当てはまるものから選ぶと、迷わず決められます。
| あなたの状況 | おすすめの組み立て |
|---|---|
| 初めて手作りする | 田作り・紅白なます・黒豆の三品から始める |
| 時間がない | レンジのお雑煮や白だしのお雑煮、田作りのレンジレシピ |
| 人数が少ない | ミニ伊達巻など少量で作れる品を選ぶ |
| 餅が余っている | ぜんざいと洋風アレンジを交互に |
| おせちに飽きた | うどん・手巻き寿司・鍋でリセット |
| 料理を休みたい | 3日目は外食や、残り物の鍋と雑炊 |
- 大晦日はそばを年が変わる前に食べ終える準備ができているか
- 元旦のお雑煮は、関東風・白だし・白みそのどれにするか決めたか
- おせちは作る品と買い足す品を分けたか
- 餅の食べ方を、甘い・しょっぱい・洋風で振り分けたか
- 3日目の食事を、軽めのものにしておいたか
頑張りすぎて疲れてしまうのは避けたいところです。
お正月の食卓は、家族がゆっくり過ごせることがいちばん大切です。
伝統を参考にしつつ、できる範囲で、自分たちらしいお正月の食事を楽しんでください。
